夢の話

@downtension

風呂場の淵で

ある日、ひとりの男の子が風呂場の淵に座っていた。彼はじっと何かを見つめていた。それは赤黒く光る、臓器のようなものだった。どこかの部位なのではないかと男の子は思った。自分の体から出たものか?それとも誰かのものか?それがそこにある理由はわからなかったが、どこか不安な気持ちが胸を締め付けていた。


「……綺麗にしないと」


男の子は小さく呟いた。その声は風呂場の静けさに不自然に響いた。

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