魔法界と人間界の架け橋。今日も人知れず荷物を配達している

導入がよく、すぐに惹き込まれます。どんどん読めます。魔法が出てくる本作ですが、この魔法が良い意味で現実に溶け込んでいます。魔法というファンタジーは、実は私たちのすぐ隣りにあった。見えていなかっただけですぐそこにあった。おとぎ話の話、小説だけの話だと思っていたことは思い込みであなたのすぐそばにある、と読めるのでわくわくして読み進めます。高校生二人が好奇心を持つ描写が、人間界の一般人である我々読者の視点に近いのもより身近に。まあ、魔法の存在を知った我々読者も、強制労働させられるか記憶を消去されるどちらかになりますが。

魔法界の対立組織や魔法の学問なども作品の魅力。なるほど、なるほど。どうなるんだ、どうなるんだ。是非とも追いかけて読み進めたい作品です。


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