非常識な部下

 

第1話

部長「佐々木くん。これは一体どういうことだね?」


部下「どういうことと言いますと?」


部長「ドーナツを買ってきてくれとは頼んだが、全部ポンデリングじゃないか!」


部下「ダメでした?」


部長「世の中には、ポンデリングが苦手な人もいる。そういう配慮がないと社会人としてやっていけないぞ」


部下「え。でもこの部署、ポンデリングが苦手な人いませんよ」


部長「どうしてわかるんだ」


部下「買う前にグループラインで確認しましたもん。あ。もしかして部長、ポンデリング苦手なんですか?」


部長「そんなことはないが……」


部下「そうですもんね。部長が言い出したことですもんね。前に僕がいろんな種類の味のたい焼き買って来たら、こういう時は王道なものだけ買ってこいって」


部長「ああ。そうだったな(クソっ。なぜあんなことを言ってしまったんだ、私は。ミスドと言ったらエンゼルフレンチ一択なのに!)」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

非常識な部下   @hanashiro_himeka

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ