この作品、作者様の描写やキャラクターを描くのセンスの良さが遺憾無く発揮されています。
作中のグルメ描写がキラキラしてて、食欲をそそられるんですよ〜!
エピソードを読むとカレーをすっごく食べたくなる……
食べ物の描写って私の中ではかなり難しいと思ってるのですが、それをここまで映像的にイメージ出来るのは流石に知識と技術、センスの揃ったみちの様だ、と✨
何より、この作品……本当に胸にグッと来るんですよ!
「追放もの」って今、逆に難しいと思います。
カクヨム様でも一大ジャンルで、星の数ほど作品がある中、独自性を出さないと「あ、また追放ね」と切り捨てられかねない。
そんなジャンルにおいて、とにかく「家族っていいな……」と素直に思わされる。
この作品を読むと、それぞれがかけがえのない肉親、そして仲間のように互いを必要として無償の愛を大切にしてます。
それがわざとらしくなく、自然に……それでいて説得力を持って迫ってきます。
だから、主人公の子だけでなく他の人達も応援したくなる。
まるで主人公が何人も居るかのようにキャラクターが立ってるんですが、それらの人達が密に繋がっており一級のホームドラマでもあります。
読み手の方々それぞれに本当に異なるおもしろさを感じるであろう多面性に富んだ魅力を持つ稀有な傑作。
ぜひじっくり腰を据えて読んで下さい!
必ず心震えます。
そして追放物に偏見を持つ方ほど読んで欲しいです!
そんな偏見でこの作品を逃すのは結構な損失ですので……