第11話

いますぐと美希と別れよう。



美希に対して未練はない。


もともと見当違いの義務感から始まったことだし、弱々しく縋ったのは最初だけですぐに俺をトロフィー扱いして豪遊し始めた美希に情も消えた。


隠してはいるようだが、浮気していることも知っている。



確かに浮気のきっかけは彼女を抱けない俺への抗議だったかもしれない。

でもいまのやり方は到底抗議だけとは思えない。



それでも美希を“恋人”とし続けていた理由。


そんなの簡単、美雨と別れる必要があったと俺が思い込みたかっただけだ。




俺はスマホを取り出すと美希に別れのメッセージを送った。




                           END



本編はここで完結になります。


エブリスタにて「続きを読みたい」というコメントをいくつかいただいたので、【その後】をスター特典にて公開しています(不定期公開)。


エブリスタURL https://estar.jp/novels/26347891

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Miss Rain 酔夫人 @suifujin

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