第377話



本気でビビったのに、俺の心からの叫びを簡単に無視して、「シチュー、おいしい〜♡」と再び幸せそうに食べ始める。


ちょっとむかついたけど、可愛いから何も言えねぇ。



てか、女が自分から泊まるって言ってんのに、どういうつもりか何度も確認してる俺も馬鹿なんじゃね?



そういうつもりじゃなくても、家まで来てるんだから、強引にでもやりたい気分にさせればいいだけで……。




……………いや、麻里ちゃん相手じゃ無理だわ。



これで間際になって、「隣で寝るだけ〜」とか言われたらどうしよう?




……………絶望しかないな。


必死に耐える自分しか想像できねぇ。


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