第372話




「これ、本当に中條君が作ったの??」


「そうだけど…」


「すご〜い!本格的なんだね!レストランみたい」




振る舞われたビーフシチューは絶品だった。


食べてみると、お肉は柔らかくてホロホロだし、野菜は甘いし、旨味がぎゅっと詰まっていて贅沢な味がする。




「おいし〜い!中條君って本当に料理上手だよね」




私のビーフシチューの歴史の塗りかえるくらい、とてつもなくおいしい。



しかしながら、私はこんなにも料理に感動しているのに、作った中條君はまたしても私を眺めているだけなのは、なぜなんでしょう?




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