04奴隷購入(現代日本ではしてはいけません)其の壱

 

 「なあ五郎丸、僕についてきてよかったのか?」



 『いいでござるよ、どうせ暇でござる』『あっそろそろ出口でござるよ』



 五郎丸に道案内をしてもらい、森を出ることができた。五郎丸がカを仲間にしろというのでオトモダチになろうとしたところ、



 ー条件ー私に血をちょうだい



 というのがでてきたのでびびった。



 血を吸わせても今でも痒みがない。条件は条件なのかな。



 ちなみにそのカはこちら。



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   種:アカイエカ(Culex pipiens)


    スキル:

     《飛翔》《吸血》《病気媒介》


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 壁までついた。ここは王都。戻ってきたというわけだ。



 「とりゃー」



 空を飛び華麗に着地。



 『カサカサッ』



 ネズミだ!



 「僕とオトモダチになって!」



 ー条件ー無し [ドブネズミ]がオトモダチになった。



 よし。 「あなたはだあ~れ?」



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   種:ドブネズミ(Rattus norvegicus)


  スキル:

   《穴掘り》《病気媒介》


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 こいつも病気媒介のスキルを持っているのか~~。衛生環境どうなっているんだ、この街。



 あっ。ゴキブリ発見! せーの。



 「僕とオトモダチになってくれない?」



 ー条件ー私を殺さないで



 いや、しないよ。



 [クロゴキブリ]がオトモダチになった。



 ゴキブリとオトモダチになったー。やったー。



 「あなたはだあ~れ?」



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   種:クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)


  スキル:

   《飛翔》《超反応》《病気媒介》


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 裏通りだからか病気媒介のスキルを持っているのが当たり前なのか?



 『ピコンピコンッピコンピコンッ』



 ん? 何だ?  どこからか音が聞こえる。



 『主』



 「なに?」 「もしかして五郎丸、この音が聞こえるの?」  こんなときのために五郎丸は僕の肩の上に乗っている。



 『音は聞こえないでござるが、おそらくステータス関連の物が反応していると思われるでござる』



 五郎丸の言われたとおりステータスを開く。



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  なまえ:セイヤハガノ


    種:ヒト


  スキル:

   《聖魔法Lv1》《光魔法Lv1》


  ユニークスキル:

   《勇者》《聖剣召喚》


  オリジナルスキル:

   《オトモダチLv2》up↑


  称号:

   〔勇者〕〔異世界人〕〔生き物好き〕


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 《オトモダチ》がLv2になった。どれ、ポチッ。



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 《オトモダチLv2》

 ①動物とオトモダチになれるスキル。

  オトモダチになりたい動物(地球産)を視界にいれ、「オトモダチ」の言葉を発することでなれる。相手が拒否した場合その個体には1日使えなくなる。(同じ種には使用可能)また、相手が条件を出してくることもある。その場合条件をのむことでオトモダチになれる。(条件をのまないと襲われる危険性があるので注意)

 ②オトモダチを召喚できるスキル。

  召喚するオトモダチを選び「召喚」と唱えることでオトモダチをその場に召喚できる。任意のタイミングで送還も可能。オトモダチが死亡時、召喚は使用不可。

 ③オトモダチにした種の能力を使えるスキル。

  オトモダチにした種の能力を頭の中で考えることで使用可能。その能力は自分の体及び武器に反映する。任意のタイミングで解除が可能。オトモダチが死亡時でも使用可能。現在3種まで同時に発動可能。

 ④生き物の種名を調べるスキル。

  視界に入った生き物にたいして「あなたはだあ~れ」と思うことで発動。スキルも調べられる。地球産の生き物と人に使用可能。

 ⑤オトモダチ図鑑を作れるスキル。

  新しい種とオトモダチになることでその種が図鑑に登録される。「図鑑開本オープン」と唱えることで見ることができる。累計登録数により新たなオリジナルスキルを手に入れられる。


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 ⑤が追加されたのか。あとこの世界の人にも「あなたはだあ~れ」を使えるようになったみたい。



 「ありがと、五郎丸」



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 裏通りをぬけたところは薄気味悪い道が続いている。



 「さっさと奴隷を買うか~」 金はポケットにいれてある。スリにあわないように常に手をいれている。



 さぁ、店を探そう。



 「奴隷をお探しで?」 「ならこちらへ。」



 うぁ! びっくりした。  話しかけられた方を向くと小太りのおっさんが手招いていた。



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 おっさんについていき、建物の階段を下りると、そこに様々な檻そして中に人がいた。



 「なぁ、奴隷商」「ここにはどれくらい人がいるか?」  口調は少し荒っぽくてもいいだろう。



 「ざっと100ほどですね、はい」



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