闇に隠れた悪党共を裏で高く吊るして表に晒せ!

異世界ファンタジーとして気軽に楽しめますが、好みが別れるとも思えます。
ご都合主義が駄目な人は撤退すべき。



これは暗殺者の話ではない。
倒れる寸前にまで腐敗した大木に寄生し、枝葉すら養分にする腐った実。
それを剪定する目印を着けている男の話。

様々なドラマの要素や登場人物を元ネタとして寄り合わせた縦糸。
作者の描く異世界の中でも、特に末法状態の国を舞台とする横糸。
織られて出来たファンタジーは、奈落の上にピンッ!と張った
太い綱の上を突っ走る緊張感が隠れたモノとなっています。

そして自分は、緊張に溢れた主人公の綱渡りの行く末を見届けたい思いが強いです。