第15話

あの日から私は彼の居ない時間帯ばかりを狙って家に電話を掛けた。



 彼女が居る時間。



 一時間に何十回も何百回も。



 この時の私は、何も考えられなくて



 この時、気づけば良かったのよ・・・



 彼女がどれだけ苦しんでいたのか。

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