第22話

栄太side


菜々子の家に帰って

1人で風呂に入る。



なんとも言葉にしがたいモヤモヤが

心を占領している。



きっと菜々子に言ったところで

どーにもならないだろう。



風呂から上がり

コーヒーを淹れた。


リラックスしたかった。



ソファに座って

あたたかいコーヒーを飲んでいると

菜々子が出てきて

すぐに俺の横に座り腕を絡ませた。


髪がびしょ濡れだ。


きっと色々察してるんだな。


いつものように

髪を乾かしてやって

いつもの菜々子の髪の香りに酔った


コーヒーよりもなによりも

リラックス効果が高い。

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