第6話 魔物戦闘訓練
6話 魔物戦闘訓練
入学から半月がたち、
トランたちは魔物討伐訓練のため、オクトール山脈に来ていた。
――オクトール山脈――
王都ナハラの南東にそびえ立つ山脈。
D級の魔物が多く生息しており、駆け出し冒険者の活動場所として使われることが多い。
魔物は危険度により区分されている。
魔物区分は D級〜A級 があり、
• D級は、見習い騎士で討伐対応できるレベル。
• C級は、騎士1人で討伐可能なレベル。
• B級は、騎士10人で討伐可能なレベル。
• A級は、騎士団で討伐対応できるレベル。
ギル教官が、よく通る声で指示を出す。
「今回の訓練内容を説明する。」
「お前たちには魔物討伐をしてもらう。
討伐数は1体以上で、魔物の種類は問わない。
時間は日が沈むまでだ。時間になれば私が笛を吹く。
それを聴いたら速やかに拠点に帰還するように。」
「あと、共闘は禁止する。魔法の使用も禁止だ。
拠点から10km以上離れることを禁止する。」
「訓練の目的は魔物との戦闘を経験することだ。
騎士になってからの戦闘は、対人戦だけではないことを学べ。」
「多くの脅威から国、国民を守ることが、騎士の務めだ!」
「、、、今回の訓練、心してかかるように!!」
「「「はい!!」」」
生徒たちは一斉に動き出す。
さすがは騎士候補生たち。その動きに迷いはない。
ザザス副教官「どうなりますかね?」
ギル教官「今年は豊作だからな。問題ないだろう。」
「この辺の魔物はD級しか出ない。
遅れをとる奴はいないさ。」
ザザス副教官「そうですね。」
、、、
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