へべ雑談6
真野てん
第1話 KAC2025のあとがき
こんにちは、真野てんです。
令和7年が始まりまして、しばらく別のタイトルで雑談エッセイをしておったんですが、珍しく政治的な意見にまで手を伸ばしてしまったがために、かえって息苦しくなってしまい、そちらの記事は畳んでしまいましたとさ(ぁ
というわけで再開しました、へべ雑談でございます。
パート6ということで、1~5はどうしたという話なんですが、これまた昨今のポリコレに引っ掛かりそうな記事がたくさんあったこと、また個人的にも勉強不足で、内容に信憑性を欠いたものなどが多く、現在、全面非公開とさせていただいております。
さて今回のへべ雑談ですが、またいつものようにまったりと創作系の雑談をメインにしていこうと思っております。
まず手始めに、毎年恒例のKACのあとがきをば。
お題ひとつ目『ひなまつり』
作品名:ひなマッチョり
https://kakuyomu.jp/works/16818622170345118570
ほぼ一年ぶり、つまり前回のKACぶりの執筆ということもあり、いまの自分が本当に作品を書けるのだろうかという不安と、ただただ読者を笑わせたいという気持ちで着手した一作。
当初はひな壇を駆け上り、お内裏様とお雛様を筋肉で圧倒するマッチョの話だったのですが、ネタ被りが多そうだなと思いボツにしました。
いずれにせよ、タイトルのマッチョありきの出オチ作品だったので、最終的に笑えてちょっと感動する吉本新喜劇みたいな話になって良かったです。
お題ふたつ目『あこがれ』
作品名:あくがる
https://kakuyomu.jp/works/16818622170595948379
自分の場合、まずお題になった言葉を調べることからKACの作品作りが始まるのですが、「あこがれ」の古語に「あくがるる」というものがあり、すでに現代用語である「あこがれ」とは意味合いも変わってきているという面白さに目を引かれました。
いわく、心が体から離れてさ迷う様子を表すとか。
これは幽体離脱の話しかないだろうと。ついでに併記募集のありました「わたしのアイドル」コンテストなるものにも応募できるよう、アイドルの話になり、古典「胡蝶の夢」を模した内容に落ち着いたという感じです。
お題みっつ目『妖精』
作品名:仁義なきフェアリーテール
https://kakuyomu.jp/works/16818622170792147391
背中に妖精の羽根が生えた強面の屈強な男たちが、なにやら神妙な面持ちでファンシーな内容の話を協議するという場面が最初に浮かんで、それは絶対に面白いだろうと思いました。するとまず真っ先に思い浮かんだのが、昭和残侠伝の高倉健さん。しかし任侠の話よりは、シノギとか抗争とか現代風のほうが分かりやすかろうと思い、仁義なき戦いモチーフの作品にシフトしていきました。ですがこれを本気で描こうとするとマジで10万文字掛かると思い、仁義シリーズおなじみの過剰な予告編をネタにしました。オベロンのオヤジはどうなったのでしょうw
お題よっつ目『あの夢を見たのは、これで9回目だった。を書き出しとした作品』
作品名:九相図艶伝(くそうずつやづたえ)
https://kakuyomu.jp/works/16818622171051514477
今回のKACは開催数も少ないし、ずいぶん穏やかだなと思ってたらコレだもの(ぁ
ついに来ましたよ「書き出し指定」が。
自分は書き出しにこそ作家のセンスが問われると思っているので、それを指定されると楽だなと感じる一方で、何も手が付かなくなります。過去に仲間内の企画で何度か経験があったので、対応できましたが、やはり皆さん一様に面食らったのではないでしょうか。
まず「9回目」という数字に意味を持たせたくなる。
そして「夢」とは、夜に見る夢なのか、「I have a dream」のほうの夢なのか。それだけで一日悩みました。後者のほうが他作品との差別化は出来そうでしたが、幅が狭くなりそうなので諦めて、なにか見るたびに変化のある夢にしようと。そうだ九相図だ(なぜだ
課金ネタも早い段階から浮かんでいたので、もろもろを決めたあとの筆は早かったです。何かを決めるということは、反対側にあるものを全部捨てる決断をするということでもあり、自分はこれが本当に苦手。いま書けない理由の9割がそれ。
お題いつつ目『天下無双』『ダンス』『布団』の三題噺
作品名:今宵はビート・イット
https://kakuyomu.jp/works/16818622171238681847
KAC2025最後のお題となりましたが、ここにきて三題噺かよと。公式のドS加減に思わずのけぞりましたよ。
お題創作というのは、自分が過去に利用していた投稿サイトでさんざんやってきました。そのときの矜持がそうさせるのか「どうしてもお題をそのまま文字列として登場させたくない病」に罹患しているので、今回の作中には『天下無双』『ダンス』『布団』という単語はいずれも登場しません。無意味なこだわりですので、ほっといてください(ぁ
内容ですが、最初は本多忠勝と宮本武蔵どっちが強い論争に便乗する形で、両陣営の抗争がはじまり、最終的にマイケル・ジャクソンが出てきてみんなで仲良くダンスして、疲れたからそのまま寝るという話でした。ちなみにビートイットのPVパクリです(ぁ
しかしこれだと本多忠勝と宮本武蔵、ふたり分の取材が必要で面倒になり、似たようなシチュエーションがないものかと考えていたところ「そうだ、小牧長久手の戦いで忠勝が500の手勢で2万の兵と対峙した話があった」となり、最終的に秀吉目線でふざけてる忠勝を描くことで落ち着きました。冒頭からの状況説明は、作品を千文字以上にかさ増しする意味以上のものはありませんが、本能寺の変以降の流れを復習できて良かったと思いました(作文っ?
【まとめ】
こうやって一気に書きますと、ほんとに短編集のあとがきみたいでなんか良いですね。
今年は短い期間でしたが、それでもまた筆が執れて良かったと思います。年々老眼も進んできて、細かい文字がなかなか読みにくくなってきたので、他作品を読むのもけっこう億劫だったりしますが、今回は比較的読みに行けたかな。
全参加者のみなさま、お疲れさまでした。カクヨム公式さま、今年も楽しかったです。
それではまた来年お会いしましょう。
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