第4話 データセンターの施設管理者工藤の手記

社会が騒がしくなってきた。だからといって我々の仕事はそこまで変わらないだろう。ガバメントクラウドや主要なデータサービスを行う施設には陸自の部隊と警察官が配置されるようになったが。

電力供給だって小型モジュール炉があるのだし、電力会社の人たちがストライキをしない限りなんとかなるだろう。

しかし通勤もしんどくなりそうだな。コンビニに略奪をしている人たちはちらほら見るしおいそれと利用できなくなった。スーパーもそうだ。政府は何をやっているんだ。

点は守れても面は守れていないようだ。近所の人たちと自警団でも結成しなきゃいけないのか?

食料は災害用に備蓄したやつがあるがいつまで持つか。とりあえず1周間は様子見だ。

ゴミ収集車はまだ来るようだが、バイオトイレでも作るか?上下水道が止まった時を想定しなくては。

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