第26話
嘘…。あの人はカナちゃんよりも2つ年下の元カノ!!確か名前は恵梨香(エリカ)さん…だったはず!!どうして恵梨香さんがここに…?
2人が私に気付きそうだったので咄嗟に近くの空き教室に隠れた。
「あ、そうだ奏多くん。この前会った時に忘れてたよ?愛用のジッポ」
「よかった…失くしたと思ってたんだよ」
……は?
“この前会った時?”何それ。
私がカナちゃんと会えなかった数週間の間に恵梨香さんと会ってたの?
私とは会う暇なかったのに?
このまま2人の会話を聞いていたらおかしくなりそうで耳を塞ぐ。
カナちゃん…恵梨香さんとヨリを戻した…?
そう思ったら怖くてたまらなくなって、カナちゃんと恵梨香さんの声が遠のいてすぐに教室から飛び出した。
恵梨香さんがどうしてこの学校にいたのかは終業式で判明。
今日からこの学校に就任する先生の1人だった。
衝撃が強すぎて終業式が終わってもぼーっと立ち尽くしていたら、ジンちゃんに頭を叩かれる。
「ぼーっとしてねぇで教室戻るぞ!」
「ジンちゃん…」
私の顔を見たジンちゃんが目を見開く。
「…何かあったのか?」
「…わかんない…」
「…とりあえず教室戻るぞ」
ジンちゃんに手を掴まれてその場を後にする。
教室に戻るとすぐにHRが始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。