同時多発的パンデミック

ある人が航空機に乗っていた。11時羽田空港着の国際便だ。インドからの出張からなんとなく体が熱っぽい。一応マスクをしているが呼吸が苦しいから早く家に帰りたい。そうこうしているうちに眠気がきた。眠ったらもう日本だろう。

起きてみて自分の手が見えた。いつもの色じゃない。それにどうしようもない空腹感がする。フライトアテンダントを呼ぼうとして立ち上がろうとした。どうしようもないくらい足腰がふらつく。

ふらつて声にならないような声を出してフライトアテンダントに近づいたら悲鳴を挙げられて困ってしまった。だがそこから先の意識はない。


羽田空港に一機着陸した。パイロットがよくわからないことを喚いている。とにかく緊急事態だということはいっている。フライトアテンダントに連絡しようとしてもつながらずドアを叩く音が響いているらしい。管制官はいつもどおり誘導することにした。

グラウンドスタッフはいつもどおり荷物を取り出そうと機に向かう。そうするとパイロットが走ってきた。

「機の中はよくわからないが大変な状況になっているから、たぶん旅客側の扉を開放してはいけない!管制官には緊急事態であると伝えたが伝わっているかどうか」

そう言っている間に旅客側の扉が開かないことに不審を思った職員が扉を開けようとしている。

そうすると内側から人間ではありえない肌の色をした存在が飛び出して人に襲いかかってきた。

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変わってしまった世の中 @takahirohorii12

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