第29話 やめられない、とまらない(side:レン)
自身が悪いのにも関わらず、嫉妬から慣太に当たってしまったレンは何日も家に帰っていなかった。
慣太のためにも浮気をやめなければと思っていてもやめられない、道端で男の人に声を掛けられ誘われたらホテルへの歩みはとまらない。
レン『カルビー…かっ◯えびせん』
ホテルでの事後。男にお金はいらない代わりにホテル代を宿泊で取ってもらうのとご飯代分だけ払ってもらう。こうして何日も渡り歩いていた。
男が居なくなってから1人ベッドに横になりながら、なんでやめられないのか…とまらないのか考えている内に某お菓子のCMのフレーズを口ずさんでいた。
『慣太、どうしてるかな…』
自分でもバカなことをしている自覚はある。でもどうしても慣太が他の女と2人でいるのを見ると不安になってしまう。不安を紛らわせるために他の男に抱かれる。本末転倒だがシている間は忘れられる。
でも…終わった後に残るのは虚しさだけ。隣に居て欲しい人がいない。その事がレン自身を更なる自暴自棄へと誘う。
『いっそ2人だけの世界に行けたらいいのに…』
そう望んでも実際に叶う筈もない。だったらレンが慣太を縛り付けて、慣太も私を束縛してもらうしかない。でも慣太がそんな事を望むだろうか?
レンはずっとこの悩みを考え続けているが、1人で考えていても答えは出ない。
ふとレンのお腹が小さく鳴る。運動をして頭を使った後なのでお腹が空いてしまったようだ。レンは気怠げにしながら、部屋の内線を取り食事を頼んだ。
『カルボナーラとサラダ。それから…かっ◯えびせんのフレンチサラダ味も。えっ?置いてない?嘘…』
浮気性な幼馴染彼女とその彼氏の修羅場がキャンパス名物になっている件 徒然書 @10101162
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。浮気性な幼馴染彼女とその彼氏の修羅場がキャンパス名物になっている件の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます