第2話 修羅場=痴話喧嘩
レン『はぁ…私がこういう女だっていうのは、今に始まった事じゃない。いい加減諦めて受け入れたら?』
慣太「何を言ってるんだ⁈自分の彼女が現在進行形で不特定多数と身体の関係があるなんて、黙っていられるか⁈」
レン『うーん、だって慣太以外はみんな遊び。その証拠にちゃんとゴムしてるし、キスも自分からする事はないし。ナマでしていいのも、私からキスするのも慣太だけ』
慣太「そ、そうだったのか…って、そういう問題じゃないだろう⁈」
三枝『うわぁ…急に生々しい感じになってきましたね…』
一条「この辺もこの痴話喧嘩の魅力の一つだな」
二瓶「そう言えば自己紹介がまだだったね?僕は二瓶 雄二(にへいう ゆうじ)。2年生だよ」
三枝『あっ、私は三枝 美三(さえぐさ みみ)って言います!先輩、よろしくお願いします』
一条「先輩って事はやっぱり新入生だったんだな?俺は一条 太一(いちじょう たいち)だ。雄二と同じ2年だぜ」
自己紹介を終えた3人は、再び白熱する喧嘩の野次馬に戻る。
一条「ちなみにあの2人なんだが、聞いた話だと母親が親友同士で産まれた日も一緒。家も隣同士でずっと一緒だったんだと」
三枝『ええ…?流石に設定盛り過ぎじゃないですか?』
二瓶「僕もそう思ったんだけど…サークルの先輩に聞いたら太一の情報に間違いはなかったんだよね…」
三枝『そうなんですね…うーん、喧嘩するほど仲が良い風に見えなくもないかも?』
一条「あとあの2人は3年生で俺たちの1個上だ」
2人の喧嘩は段々とグダグダな様相を呈してきた。
レン『どうせ慣太から私と別れるなんて出来ない。なぜなら私は3つの袋を握っているから』
慣太「なんで急に結婚式のスピーチみたいな言い方するんだよ…」
レン『一つ目は胃袋。二つ目は玉袋。三つ目は慣太のお母さん…つまりお袋』
慣太「ああ、確かに母さんは昔からレンの味方だからなぁ…ってさらっと2つ目の袋にシモ要素をぶち込むな!」
レン『読者サービス?』
慣太「どこの読者にだよ…それに全然サービスになってねぇ…」
三枝『なんだか夫婦漫才みたいに見えてきました…』
一条「ま、結局はみんなそう見えて来るんで見世物みたいになっちまった、って話だな」
二瓶「たまに2人の喧嘩に割って入るチャレンジャーはいるけど、基本はみんな見守りながら楽しんでるって感じかな」
そうこうしているうちに午後の授業開始5分前に。周りが慌ただしくなり、渦中の2人もそれに気付くと昼食の残りをかき込み、教室へと向かって行ったのだった。
[おまけ:本日の修羅場、最後の会話]
慣太「また時間が無くなってしまった…この続きはまた今夜だ!」
レン『あー、夜は泊まりだから今日は帰らないんで、そこんとこよろしくー』
慣太「おい!初耳だぞ!」
レン『今言った』
※2人は親公認で同棲中です
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