新しい武器
冒険者登録をして正式な冒険者となってから数日が経ち俺はリリアとクエストに明け暮れていた。
冒険者にはランク付けがあり、上からA・B・C・D・Eの順番に並んでいる
冒険者になってまだ浅い俺は一番下の"Eランク"って訳だ。
こんなおっさんが
ちなみにリリアは俺より2つ上の"Cランク"だ。
『剣聖』の異名で兄貴の娘なだけはある・・・。
さすがは俺の姪だ。
また、最近俺の活躍もあってか、本業である武器職人としての仕事も多忙になってきていた。
それというのも、俺が冒険者として活躍している影響か、商人からの武器の発注が後を絶たないからだ・・・。
冒険者ってすげえな・・・。
とはいっても、やっぱ魔物を相手にするのは骨が折れるな・・・。
今までも低級の魔物しか相手にしていないとはいえ
ーーーーー
冒険者ギルドの闘技場。
今日は新しく作った武器の性能のテストをしていた。
それは・・・。
『銃』だ!
今まで剣や斧しか作った事が無かった俺であったが、今後のクエストの事を考えたら遠距離での攻撃方法も考えるべきだと思った。
だが、さすがに銃を作るのはあんま得意じゃねえから知人の武器職人に聞いて一から勉強を下。
そんでもって銃を一丁作ってみたは良いが、性能を確かめねえとな・・・。
「叔父さん、それ本当に撃てるの?」
「それを今から確かめるんだ!とはいえ、俺も初めて作ったからな・・・ちょっと自信は無え・・・」
とりあえず一発目を撃ってみた。
弾は専門の業者から買って
さあてどうだ?
パァン!
「ななななななななんだ!?」
発砲音に驚いてつい腰を抜かしちまったぜ・・・。
銃ってこんなに反動が大きいんだな・・・。
だが、肝心の的には・・・。
「お~!ちゃんと"命中"している!」
真ん中じゃねえけど、的には当てられた!
ちょっと嬉しいな・・・。
初めて作った銃にしちゃあ
「叔父さん、これすごくない!?これなら!」
「ああ、これはいけるぜ!」
俺は・・・とんでもねえ物を作っちまったかもしれねえぜ・・・。
よし、早速帰ってこいつをもう一丁作って・・・。
「皆さん!集合してください!」
「なんだ?」
突然受付嬢がこの場にいる冒険者全員を招集し始めた。
ーーーーー
「緊急クエスト?」
隣の町に巨大な魔物が出て暴れているからその
おいおい冗談じゃねえよ・・・。
せっかく帰って銃を作ろうって時に・・・。
だがこの緊急クエストは高い報酬が手に入るらしいな・・・。
「はい!私たちが行きます!」
「っておい!リリア!!何勝手に!?」
「銃を使えるチャンスだよ叔父さん!」
「あのな・・・」
まだ試作段階も良い所なのに・・・。
結局リリアの熱意に負けて俺らは魔物の討伐へ向かうのだった。
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