第16話
私には学長の言葉に衝撃を受け、すごく印象に残った。
そして、共感を覚えた。
現実を見ない生き方は自分を不幸にする。
今の私は身を以って分かっている。
そう言えば入学式のとき、学長は「遠慮せず若者らしい大きな夢を描いてください」と言っていた。
でも今の私は「夢は大きいほど良い」なんて言葉、後輩たちには言えない。
実際の人生では夢を諦めざるをないことはある。
「どんなときも夢を決して諦めてはいけない」なんて言っても、机上の空論のような気がする。
出来もしないことを自分と約束しても、返って苦しむだけだから。
それでも私は、自分が幸せになることは絶対に諦めないと今、決めた。
それにしても、今の私に使命なんてものはあるのだろうか。
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