嫌われ者の狼

夏都きーなFNW所属

第1話 僕何か悪いことした?

僕は嫌われ者の狼ルウ。

なぜかみんな僕のことを嫌うんだ。


森に住んでいる生き物の中に狼は僕だけなんだ。

珍しいから嫌われるのかな。

僕はみんなと仲良くしたいだけなのに...。


そんな僕にも唯一楽しみにしていることがある。

それは...夜一人で星を眺めること。星を眺めていると心が落ち着くんだ。


ある日、いつものように星を眺めていると、木の陰から物音がした。

僕は少し怖くなった。

「なんだろう。」

恐る恐る近づいてみると、そこには一匹のフクロウがいた。

フクロウは僕に気づいても驚かなかった。

だから、思わず僕の方から

「なんで怖がったり、驚いたりしないの?」

とたずねてしまった。

しかし、フクロウは何も言わなかった。


あれから、毎晩星を眺めているとそこには必ずフクロウがいた。

そして、ある時フクロウはこう言った。

「君は、いつもみんなから怖がられているの?」

僕は胸が苦しくなった。そして、

「僕はみんなと仲良くしたいんだ。でも、みんなはなぜか僕のことを嫌うんだ。」

とだけ言った。するとフクロウは、

「じゃあ僕と友達になればいいよ。」

と言った。

おかげで僕ら二人は友達になれた。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

嫌われ者の狼 夏都きーなFNW所属 @510buki_san

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ