## 【裏切りの瞬間】信頼の代償

下層区域へと続く螺旋階段を駆け下りながら、一行の耳には上層から聞こえる騒音と衝撃音が届いていた。結社の侵入者たちが、都市を荒らしながら彼らを追っているのは明らかだった。


「彼らはどうやって入り込んだんだ?」ルークが息を切らしながら尋ねた。「入口は特別な魔法で守られていたはずでは?」


「恐らく別の入口を見つけたのだろう」ファリオンは深刻な表情で答えた。「古代の都市には複数の出入り口があり、中には非常時用の裏口もある。長年の調査で、彼らが何か発見した可能性もある」


「または内部に協力者がいるのか」マーカス教授が意味深に言った。


その言葉に、全員がわずかに足を止め、互いの顔を見合わせた。信頼できる仲間だと思っていた中に、裏切り者がいるという可能性。その疑念は空気を一瞬凍りつかせた。


「そんなはずない」エリナが強く否定した。「私たちは皆、結社と戦うために来たんだわ」


「今はそれを議論している時間はない」オルドリッチ館長が状況を整理した。「まずは星の門に到達することが先決だ」


全員が同意し、再び足早に階段を下り始めた。階段はさらに深く続き、次第に周囲の壁に埋め込まれた結晶の光が強くなっていった。


「下層区域に近づいている」ファリオンが説明した。「ここから先は、より強力な魔法の結界で守られている」


階段を下り切ると、彼らは広大な円形の空間に出た。天井は高く、床には複雑な魔法陣が刻まれている。その中央には七つの石柱が円を描くように立ち、さらにその中心に大きな円形の台座があった。空間全体が青白い光に包まれ、床の魔法陣が時折脈動するように輝いていた。


「ここが…星の門の間」ファリオンが厳かに言った。


「すごい…」シルヴィアが息を呑んだ。「こんな場所が山の中に隠されていたなんて」


俺は左手の痣が強く反応するのを感じていた。痣から青い光が溢れ出し、床の魔法陣と共鳴するように脈動していた。


「星の継承者の血が反応している」ファリオンが俺を見て言った。「この場所は君のために作られたようなものだ」


「で、星の門はどこだ?」ルークが周囲を見回しながら尋ねた。


「あれだ」ファリオンは中央の台座を指さした。「台座の上に門が出現する」


「どうやって?」クレイグが熱心に質問した。彼はスケッチブックを取り出し、急いで空間の様子を記録し始めていた。


「七つの石柱に七つの鍵を設置し、星の継承者の血で魔法陣を活性化させる」老人は説明した。「それによって門が開き、星の間へのアクセスが可能になる」


「しかし、我々が持っているのは一つの鍵だけだ」マーカス教授が指摘した。


「そうだ」ファリオンは頷いた。「だが、星の継承者の力があれば、部分的な開門は可能かもしれない。レイン、試してみる意思はあるか?」


全員の視線が俺に集まった。俺は両親のメッセージを思い出した。彼らは俺に選択の自由を与えてくれた。門を開くか否か、その選択は俺次第だと。


「試してみよう」俺は決意を固めた。「真実を知るためには、星の間に入る必要がある」


ファリオンは満足げに頷き、ローブの内側から青い結晶を取り出した。「これが風の鍵だ」


彼は七つの石柱の一つに近づき、結晶を嵌め込むための凹みを示した。「ここに鍵を設置する」


俺が鍵を受け取ろうとした瞬間、後ろから冷たい声が響いた。


「そこまでだ」


振り返ると、入口には黒い外套を着た数人の男たちが立っていた。その先頭に立つのは、見覚えのある人物—アーサー・ノイマンだった。


「よく来たな、グレイソン君」アーサーは薄く不気味な笑みを浮かべていた。「ここまで案内してもらって助かったよ」


「結社の連中か…!」ルークが剣を抜いた。


「どうやって追いついた?」マーカス教授が緊張した面持ちで尋ねた。


「それは…彼のおかげさ」アーサーは指をさした。


全員が振り返ると、クレイグが彼らから少し離れた場所に立っていた。彼の表情は申し訳なさと決意が入り混じったものだった。


「クレイグ…?」エリナが信じられない様子で尋ねた。


「すまない」クレイグは俯いた。「私には選択肢がなかったんだ」


「裏切ったのか?」俺は怒りを抑えきれなかった。「俺たちを信じていたのに!」


「彼はずっと我々の間者だった」アーサーが満足げに言った。「村での出会いも、全て計画通りだよ」


「なぜだ?」オルドリッチ館長がクレイグに向かって静かに尋ねた。


クレイグは苦しそうに言った。「彼らは私の家族を人質に取っている。協力しなければ、彼らを殺すと脅されたんだ」


「嘘をつくな!」アーサーが冷笑した。「お前は名誉と地位を約束されて喜んで協力したじゃないか。家族など最初から関係ない」


クレイグの表情が歪んだ。「それは…」


「十分だ」アーサーは話を切り、部下たちに合図した。「全員捕らえろ。レイン・グレイソンだけは殺すな。彼は我々に必要だ」


黒衣の男たちが一斉に動き出した。ルークが剣を構え、マーカス教授とオルドリッチ館長は防御魔法を準備した。シルヴィアはメダリオンを手に取り、エリナも魔法の準備を整えた。


ファリオンは俺の前に立ち、「レイン、風の鍵を持って門に向かえ。我々が時間を稼ぐ」と言った。


「でも、みんなは…」俺は躊躇した。


「行くんだ!」ファリオンは強く命じた。「真実を知るのは君だけだ」


激しい戦闘が始まった。結社のメンバーたちは強力な攻撃魔法を次々と放ち、俺たちの仲間はそれを必死に防いでいた。ルークは剣を振るって二人の敵を押し返し、マーカス教授とオルドリッチ館長は古代魔法の知識を活かした防御壁を展開した。エリナとシルヴィアも連携して敵の魔法を打ち消していた。


ファリオンは風の鍵を俺に渡し、「急げ」と促した。


俺は混乱と恐怖を抑えながら、中央の台座に向かって走り出した。背後では戦闘の音が激しさを増していた。


「レインを止めろ!」アーサーの怒号が響く。


数人の黒衣の男たちが俺を追いかけてきた。しかし、彼らの行く手をルークが阻んだ。


「行け、レイン!」ルークは叫びながら、敵を押し返した。


中央の台座に辿り着いた俺は、七つの石柱の一つに風の鍵を嵌め込んだ。すると石柱が青く輝き始め、床の魔法陣も強く反応した。


「あと六つの鍵がないと完全には開かない」俺は焦りを感じていた。「どうすれば…」


そのとき、ファリオンの声が聞こえた。「左手の痣を使え!星の継承者の力で代替できるかもしれない!」


俺は左手を見つめた。痣は強く輝いていた。直感に従い、俺は左手を台座の中央に置いた。


「星の継承者の血よ、門を開け」俺は古代語で唱えた。


激しい青い光が俺の左手から溢れ出し、魔法陣全体に広がった。一瞬、部屋全体が青白い光に包まれ、目が眩むほどの輝きとなった。


光が収まると、台座の上に半透明の門が出現していた。それは完全には具現化していないようで、輪郭が揺らめいていた。


「部分的にだが、門が開いた!」ファリオンが驚きの声を上げた。


「レイン、急いで門に入れ!」エリナが叫んだ。彼女は攻撃を続けながらも、俺を心配そうに見ていた。


俺は門を見つめ、一瞬躊躇った。この向こうに何があるのか、本当に入るべきなのか。


「止めろ!」アーサーが怒りの形相で叫んだ。「門を閉じろ!」


彼は何人かの部下を押しのけ、俺に向かって魔法を放った。その黒い魔力の弾は、マーカス教授の防御壁に阻まれたが、衝撃で教授は吹き飛ばされた。


「教授!」俺は叫んだ。


「大丈夫だ…」教授は痛みに顔を歪めながらも立ち上がろうとした。「行くんだ、レイン」


俺は決意を固め、門に向かって一歩踏み出した。その瞬間、アーサーの怒号が再び響いた。


「クレイグ!約束を守れ!彼を止めろ!」


振り返ると、クレイグが何かを取り出していた。それは小さな魔法装置で、発動すると強力な拘束魔法が放たれた。その光の鎖が俺に向かって伸びてきた。


「クレイグ、やめろ!」シルヴィアが叫んだ。


「すまない…」クレイグは苦悩の表情を浮かべていた。「私には選択肢が…」


しかし、その言葉は途中で切れた。クレイグの背後から突如現れた黒い影が、彼を貫いたのだ。


「無用な駒だ」アーサー・ノイマンの冷たい声が響いた。彼の手には魔力を纏った短剣があり、それがクレイグの胸を貫いていた。


「クレイグ!」エリナが悲鳴を上げた。


クレイグは驚愕の表情を浮かべたまま、ゆっくりと床に崩れ落ちた。


「なぜ…」彼は弱々しく呟いた。「約束は…」


「役目を果たし終えた駒に用はない」アーサーは冷酷に言った。


怒りが俺の体を駆け巡った。クレイグは裏切ったとはいえ、このような最期を迎えるべき人間ではなかった。


「許さない!」俺は叫び、左手から魔力を放出した。青い光の波がアーサーに向かって飛んでいったが、彼は不気味な笑みを浮かべながら、それを黒い魔力の盾で防いだ。


「星の継承者の力か…」アーサーは興味深そうに言った。「だが未熟だな。完全に目覚めていない」


「レイン、今だ!」ファリオンの声が響いた。「門に入れ!我々が時間を稼ぐ!」


「でも、みんなは…」


「心配するな」オルドリッチ館長が言った。「我々には脱出の手段がある。君は真実を見出し、戻ってくるんだ」


エリナが俺に向かって叫んだ。「行って、レイン!必ず戻ってきて!」


彼女の目には涙と決意が浮かんでいた。シルヴィアも頷き、ルークは必死に敵を押し返しながら「頑張れ!」と叫んだ。


俺は決断した。「必ず戻る!そして結社を止める!」


門に向かって走り出した俺の背後で、さらに激しい戦闘の音が響いた。ファリオンと仲間たちが全力で結社のメンバーを押し留めている。


門の前に立った俺は、最後に振り返った。クレイグの倒れた姿、戦う仲間たち、そしてアーサー・ノイマンの憎悪に満ちた表情。全てを記憶に刻み、必ず戻ってくると心に誓った。


俺は門の中に踏み込んだ。


世界が一瞬で青い光に包まれ、感覚が失われた。浮遊感と共に意識が遠のいていく中、俺の脳裏に両親の言葉が蘇った。


「正しい選択をすると信じている」


---


門の向こう側は、想像を絶する空間だった。


俺は星々の間に浮かんでいるような感覚に包まれていた。周囲には無数の星が瞬き、青い光の流れが空間全体を満たしている。床や壁といった物理的な境界はなく、ただ無限に広がる宇宙のような景色が広がっていた。


「ここが…星の間」俺は畏怖の念を込めて呟いた。


声を出しても、普通の響きがある。どうやら完全な真空ではないようだ。俺は何かに立っているような感覚はあるが、足元には何も見えない。


「どこに進めばいいんだ?」


その問いに答えるように、前方に淡い光の道が現れた。それは星々の間をつなぐように伸びている。


俺は光の道に沿って歩き始めた。歩くというよりは、意志に従って空間内を移動しているような不思議な感覚だった。


進むうちに、周囲の星々が形を変え始め、映像のように様々な光景を映し出した。それは古代アストラリス文明の記録のようだった。


繁栄する七つの都市、星の力を研究する学者たち、日常生活を送る市民たち…そして最後に、文明崩壊の瞬間。激しい光と爆発の中で崩れ去る建物群、逃げ惑う人々の姿。


「これが3000年前に起きたことか…」俺は胸が痛むのを感じた。


光の道はさらに続き、やがて大きな円形の空間に辿り着いた。そこには七つの光の柱が円を描くように立ち、中央には輝く星型の台座があった。


「星の継承の間だ」俺は直感的に理解した。


台座に近づくと、左手の痣が強く反応した。青い光が溢れ出し、台座も同じように輝き始めた。


突然、台座の上に人影が浮かび上がった。それは長い青いローブを身につけた若い男性の姿だった。彼の左手にも、俺と同じ星型の痣があった。


「アレン・スターライト…」俺は息を呑んだ。


「よく来たな、星の継承者よ」彼は穏やかな声で言った。「私はアレン・スターライト。最後の儀式を執り行った者だ」


「あなたが…最後の星の継承者」俺は驚きを隠せなかった。「どうして…」


「ここは時間と空間を超えた場所」アレンは説明した。「私の意識の一部を記録として残したんだ。今、君が門を開いたことで、その記録が活性化した」


「あなたに会いに来たわけじゃない」俺は言った。「父と母が探していた真実、星の杖の秘密を知りたかったんだ」


アレンは微笑んだ。「君の両親のことは知っている。彼らはここを訪れ、多くを学んだ。そして彼らの息子である君が、次の星の継承者になるだろうことも」


「では、星の杖について教えてほしい」俺は切り出した。「それは何なのか、どうやって使うのか」


「星の杖は物理的な道具ではない」アレンは説明した。「それは星の継承者の中に眠る力だ。七つの鍵の力を一つに統合し、星の力を制御するための触媒となるもの」


「どうやって使うんだ?」


「星の継承の儀式を完了させることで」アレンは答えた。「七つの鍵を集め、この台座に立つ。そして星の血を捧げれば、星の杖は顕現する」


「それで何ができる?」俺は尋ねた。


「星の力を解放し、制御することができる」アレンは真剣な表情になった。「それは創造と破壊、両方の可能性を秘めている。使い方次第で、世界を救うことも、滅ぼすこともできる」


俺は震える思いで聞いた。「3000年前、あなたはどうしてその力を解放したんだ?なぜ文明は崩壊したんだ?」


アレンの表情に悲しみが浮かんだ。「私は力の共有を選んだ。星の力は一人のものではなく、全ての人々のためにあるべきだと信じていた。しかし…」


彼の周りに新たな映像が浮かび上がった。儀式の場で対立する二つの派閥、怒号を交わす人々、そして暴力へと発展する緊張。


「力を独占しようとする者たちは、私の選択を受け入れなかった」アレンは悲しげに続けた。「彼らは儀式を妨害しようとした。その結果、制御不能な魔力の爆発が起き…」


映像には壊滅的な爆発と、崩れ去る都市の様子が映し出されていた。


「文明の終わりだ」彼は静かに言った。「私の選択が、意図せぬ結果を招いた」


「そして『黒翼の結社』は、力を独占しようとした派閥の末裔なんだな」俺は確認した。


「そうだ」アレンは頷いた。「彼らは今も同じ目的を持っている。星の力を手に入れ、世界を支配しようとしている」


「どうすれば彼らを止められる?」俺は必死に尋ねた。


「それが難しい」アレンは真剣な表情で言った。「彼らが星の門を開こうとする限り、危険は続く。完全に彼らを止めるには、二つの選択肢がある」


「二つ?」


「一つは、星の継承の儀式を完了させ、力の共有を実現すること」アレンは説明した。「全ての人々が星の力にアクセスできるようにすれば、一部の者が独占することはできない」


「もう一つは?」


「門を永久に封印することだ」彼は静かに言った。「星の杖の力を使って、二度と開かないように門を閉じる。それによって星の力は永遠に眠り続ける」


俺は二つの選択肢に思いを巡らせた。どちらも重大な決断だ。


「あなたなら、どうする?」俺はアレンに尋ねた。


「私は既に選択をした」彼は微笑んだ。「そして結果を知っている。だが、時代は変わった。今の世界では、また違う答えがあるかもしれない」


「父と母は何を選ぼうとしていた?」


「彼らは…門を封印する方向で研究を進めていた」アレンは答えた。「力の共有は理想だが、現実的には危険が大きすぎると判断したようだ」


俺は深く考え込んだ。両親は門の封印を選んだのか。それは結社の計画を完全に阻止する手段だ。


「星の杖を作り出すためには、七つの鍵が必要なんだな?」俺は確認した。


「そうだ」アレンは頷いた。「だが、君は既に一つを持っているはずだ」


「風の鍵だけだ」俺は言った。「他の六つは…」


「まだ見つけられる」アレンは励ますように言った。「七つの都市の守護者たちが持っているはずだ」


「でも、ファリオン以外の守護者の居場所はわからない」俺は途方に暮れた。


「彼らを見つける手段はある」アレンは微笑んだ。「星の継承者である君の血は、鍵と共鳴する。左手の痣を使えば、他の鍵の在処を感じ取れるはずだ」


「本当か?」俺は左手の痣を見つめた。


「試してみるといい」アレンは優しく促した。「目を閉じて、鍵の存在に意識を集中させるんだ」


俺は言われた通りに目を閉じ、意識を集中させた。すると、左手の痣から温かい感覚が広がり、心の中に六つの光点が浮かび上がった。それぞれが異なる方向を示している。


「見える…六つの光」俺は驚いて目を開けた。「これが鍵の場所か」


「そうだ」アレンは頷いた。「君は既に星の継承者としての力を目覚めさせつつある」


「でも、結社も鍵を探している」俺は心配した。「彼らよりも先に見つけなければ」


「時間はない」アレンは同意した。「君はここで学んだことを友人たちに伝え、鍵を探す旅に出なければならない」


「今すぐ戻らなくては」俺は焦りを感じた。「みんなが危険な状況にいる」


「その前に」アレンは手を伸ばした。「私から君へ、贈り物がある」


彼の手から青い光が流れ出し、俺の左手の痣に吸収されていった。痣はより鮮やかに輝き始め、形も少し変化した。七つの星が円を描く模様に変わったのだ。


「これは…?」


「星の継承者としての力の一部だ」アレンは説明した。「完全な力ではないが、君の旅を助けるだろう」


力が体内を満たしていくのを感じた。これまでよりも明確に魔力の流れを感じ取れるようになった。


「ありがとう」俺は感謝した。


「さあ、行くがいい」アレンは言った。「門は長くは開いていられない。友人たちのもとへ戻り、真実を伝えるんだ」


「もう一度会えるのか?」俺は尋ねた。


「星の継承の儀式が完了すれば」アレンは微笑んだ。「それまでは、君の中に私の知識の一部が宿るだろう。必要な時に思い出せるはずだ」


アレンの姿が徐々に薄れ始めた。星の間全体も、揺らめき始めている。


「門が閉じかけている」アレンは急いで言った。「急ぐんだ!」


「わかった」俺は頷き、来た道を戻り始めた。


戻り道で、アレンの最後の言葉が響いた。


「忘れるな、レイン・グレイソン。星の継承者の力は、創造と破壊、両方の可能性を持つ。選択は慎重に」


俺は光の道を急ぎ、ぼやけ始めた門へと向かった。左手の痣が強く輝き、門との同調を助けているようだった。


門に飛び込むと同時に、世界が再び白い光に包まれた。


そして意識が遠のく中、俺は固く決意した。


「必ず仲間を救い、結社を止める。そして父さんと母さんの意志を継ぐ」

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