ぐだぐだSF伝奇&青春事件簿。だからこそ、人間は愛おしいのかもしれない
- ★★ Very Good!!
高校生陰陽師が事件に巻き込まれて、思考実験的なSFオカルト犯罪が展開されていく話です
MF文庫Jライトノベル新人賞からの選外デビュー作で、書籍版には多くの有名クリエーターの推薦文があります
あるいはこれは、スワンプマン疑惑があり選択が苦手な彼が、モラトリアムの脱出を迫られていく物語と言っても良いかもしれません
最大の特徴は、物事が主に政治(談合・交渉)的に決着がつくところですね
伝奇モノではありますが、一番面白い点はそうしたコミュニケーションやラブコメ要素だと思います
登場人物たちが、みなしっかり考えて行動しているように見えるところも良いですね
そして、主人公はこの姓なのに、実は芦屋道満の血は引いていません
だいたいそんな話です
『呪術廻戦』の呪術社会やハリポタの例のあの人の実家エピソード、『魔術士オーフェンシリーズ』や物語シリーズなどが好きな人には、向いている作品なのではないでしょうか