第5話 テクノリバタリアニズムの日本

自分に恩恵があれば、続くのであれば外の世界がどうなろうがどうでもいい。こういう考えが仮に蔓延しているとしよう。となれば消極的なものはただ現実が変わっていくのを追認するか、積極的なものは積極的に変えていこうと思うだろう。

良い社会か悪い社会かという問題提起ではない、どう変化するのかしないのかという問題提起である。

暗黙知や伝統というものも社会が機能する上で欠かせない。その上でテクノロジーで変革していく姿勢。

こういったものの高まりの中で東北無人化、特に受益と費用のバランスが著しく悪い社会の解体が志向された。

これからの物語はわからない。抗うものもいるかもしれない、ただ受け入れて消滅を待つものもいるかもしれない、ただ一つ言えるのは物語は複数の現実が融合して指向性によって動いていくということだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る