怪人を拳で倒すのではなく、正論で追い詰めていくヒーロー、セイロンガー。
物語の怪人たちはどこか抜けていて、敵なのに妙に人間くさい。
そしてセイロンガーは容赦なく正論をぶつけるのに、ただ相手を切り捨てるのではなく、その先の人生まで見ているようなところがあります。
イカの怪人が故郷へ帰る場面など、笑えます。そして、温かいのです。
鬼島とのやり取りも、敵同士のはずなのに、どこか会話が成立していて笑っちゃう。
ヒーローもの、会社組織もの、コメディ、人情話が不思議なバランスで混ざっています。
会話のテンポが良く、一話ごとにサクッと読めるのも魅力です。
気づけば「次はどんな怪人が出てくるのか」「セイロンガーは今度どんな正論を言うのか」と楽しみになるでしょう。
クセになる異色の正論ヒーローコメディです。
間が抜けた怪人たちに対して、容赦なく正論をぶつけ、撃退(?)していくセイロンガー。正論で戦っているはずなのに、セイロンガーのやり口はどこか傍若無人で、無茶苦茶にも感じられます。
ですが、読んでいる最中、アナタはセイロンガーに対して「すかしたヤローだぜ」とか「なんかうざい」とか「イキリやん」とか感じることは一切ないでしょう。なぜなら、このセイロンガーと怪人たちのやり取りはまるで飲み屋での上司と部下の会話のような空気感が漂っており、どこか漫才めいているからです。おかげで作中には平和でシュールな雰囲気が流れます。
ですがこの作品、シュールなだけにとどまりません。なんと、物語が進むにつれ、我々読者が作品の独特でシュールな魅力に完全にヤラレきった絶妙なタイミングで世界観が深掘りされ、物語の新たな刺激的な一面を見せてくれるのです!
でも、そんなに長く読み続けられるかなと、レビューを読んでいるアナタ。心配はありません。会話劇を中心にテンポよく進むため非常に読みやすく、気がつけば一気読みしてしまうからです。100話以上エピソードがあるにも関わらず、私もこの作品を見つけてからずっと読み進め、二日で最後まで読んでしまいました。なので、このレビューを見たアナタ、ないしは全カクヨムユーザーもそうに違いありません。なのでまず、本作の一話を今すぐ開いてみてください。
きっと、アナタもセイロンガーの戦い(?)に惹かれること間違いなしです。
女子高生の真由美はある日、怪人に攫われ改造される危機に陥る。
そこに現れたのはセイロンガーと名乗るヒーローだった。日を変え品を変えて真由美に襲い掛かる色々な怪人達。しかし、ヒーローに論破されてスゴスゴ引き返す怪人達になんだかホッコリしてしまう。(笑)
イカ、タコ、シャコ、カニ……数々の寿司ネタ怪人との絡みが面白い。
テンポが良くて非常に読みやすい。これは一度体験すると癖になってしまうのかも知れません。この夏一番のお笑いストーリーですよ。あぁ、勿論個人差、好みは有ります。
正論で論破する新感覚ヒーロー。彼は現代の悪を許さない!今日も何処かで誰かを論破する‼