Vチューバーの事務所所属と個人勢の違い

「Vチューバーになりたいけれど、企業勢と個人勢、どちらがいいのだろう?」


このように悩む人は多いと思います。Vチューバーとして活動するには、大きく分けて「企業勢」(事務所所属)と「個人勢」(フリーランス)の二つの選択肢があります。


どちらにもメリット・デメリットがあり、自分に合ったスタイルを選ぶことが成功への第一歩になります。


1. 企業勢(事務所所属)とは?


企業勢とは、Vチューバーのマネジメントを行う会社に所属するVチューバーのことです。


例えば、ホロライブやにじさんじといった大手事務所に所属している人たちもこれに当たります。


【企業勢のメリット】


初期投資が不要(または少額)です。モデルの制作や機材の準備などを事務所が負担する場合が多いです。


マネジメントサポートを受けられます。配信スケジュール管理や案件獲得を事務所がサポートします。


ブランド力があります。企業のバックアップがあるため、デビュー直後から注目を集めやすいです。


コラボの機会が豊富です。同じ事務所のメンバーとのコラボや、イベント出演のチャンスが多いです。


【企業勢のデメリット】


自由度が低いです。事務所のルールに従う必要があり、発言や活動内容に制約があります。


収益の分配があります。スーパーチャットや広告収益の一部を事務所に支払う必要があります。


デビューできる保証がありません。オーディションを突破しなければならず、昨今の人気もあり倍率が非常に高いです。


※企業Vチューバーのオーディション(選考プロセス)について


企業Vチューバーとしてデビューするには、オーディションを受ける必要があります。特に大手事務所の場合、倍率が非常に高く、何千人もの応募者の中から選ばれる形になります。


オーディションの流れは以下のようになっています。


書類選考(音声・歌唱データの提出)


応募フォームに履歴書・活動経歴・自己PRなどを記入。

音声データや歌唱データの提出が求められることが多い。

配信経験がある場合、その実績(チャンネルURLや動画リンク)を提出するケースも。


一次選考(面接・実技審査)


書類選考を通過した場合、ZoomやDiscordなどでオンライン面接。

セリフ読み、フリートーク、歌唱審査などが行われることがある。

企業によっては「配信環境のチェック」を兼ねて、自宅からテスト配信を求められる場合も。


最終選考


実際の活動を想定し、企業側が用意したキャラクターで「模擬配信」を実施。

視聴者とのコミュニケーション力やリアルタイム対応力がチェックされる。

企業によっては「契約条件の説明」「待遇についての話し合い」もこの段階で行われる。


ただし、小規模企業や新規プロジェクトの場合は、書類選考のみで決まるケースもあります。


企業Vチューバーの契約形態(報酬)について


企業によって報酬体系は大きく異なりますが、一般的に以下の2パターンがあります。


収益分配型(歩合制)


スーパーチャット・メンバーシップ・広告収益などを企業と一定割合で分配。

収益の配分比率は 企業:タレント = 5:5 〜 7:3 など、事務所によって異なる。

固定給はないため、人気が出ないと安定した収益を得るのが難しい。


固定給+収益分配型


一部の企業では、月額固定給(月5〜10万円程度)を支給するケースがある。

その代わり、スーパーチャットや広告収益の分配率が低めに設定されることが多い。

企業専属で活動することが条件になる場合が多い(副業・他事務所との兼業禁止)。


企業によって契約条件は異なり、固定給を支給するところもあれば、完全歩合制のところもあるため、事前にしっかり確認することが重要です。


2. 個人勢(フリーランス)とは?


個人勢とは、事務所に所属せず、個人でVチューバーとして活動する人のことです。


最近では、個人で成功するVチューバーも増えてきています。


【個人勢のメリット】


自由に活動できます。配信内容やコラボ、スケジュールなどを自分の好きなように決められます。


収益を100%自分で得られます。事務所の取り分がないため、スーパーチャットや広告収益はすべて自分のものになります。


好きなタイミングでデビューできます。オーディションなしで、自分の準備が整えばすぐに活動開始できます。


【個人勢のデメリット】


初期投資が必要です。モデル制作(例えば、デザインから2Dで動かすまでの依頼で30万円)や機材購入(配信に適したスペックのPCで30万円など)、配信環境の整備などを自分で用意しなければなりません。


マネジメントや営業も自分で行う必要があります。企業勢なら事務所がやってくれる「案件営業」や「スケジュール管理」などもすべて自己管理しなければなりません。


知名度を上げるのが大変です。企業勢のように最初から注目されるわけではないので、自分で努力して知名度を上げる必要があります。


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