詩8 砂時計

そうげつ

詩8 砂時計

固く結ばれた身に覚えのない情熱

地に根付いた当たり前の光景

時が経ち 時代の終焉と共に

根こそぎ天までひっくり返された


当たり前と思っていた物たちは

ゆっくりと砂に変わっていき

粉々になっていくその姿は

まるで砂時計のよう


もうここにいる理由もない

長い間 無様な姿を見せつけられた

さようなら 全ての縛りつける事

さようなら 普通と思っていた過去


今度会う時があれば

それは同窓会で

懐かしい旧友と出会うように

笑いながら思い出すはず

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩8 砂時計 そうげつ @sogetsuthepoet

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ