第105話
その日の帰り道、
「ねぇ、湊汰?」
そう言いながら、歩いていた足を止める遥香。
そんなアイツにつられて、俺も歩くのを止めて隣へと視線を向けた。
「ん?」
「あの…さっきは、ありがとう。」
「いや、俺のものに勝手に手だそうとしてたんだから当たり前だろ?」
「っ、」
俺の言葉に頬を赤くする遥香。ほんと、コイツって見てて飽きねーな。
「あの…湊汰?」
遠慮気味に下を向いたまま俺を呼ぶ遥香。
「ん?」
「あのね…さっきの湊汰、凄くカッコよかったよ。」
俺の目を見ることなく、下を向いたままそう言った遥香。
下を向いていても分かるくらい、その頬は赤く染まっていた。
コイツ、可愛い。
照れてる。
「まぁ、可愛い彼女のためですから。」
「っ、」
「ほら、照れてねーでさっさと帰るぞ。」
「っ、照れてなんかないもんっ!」
「はいはい。」
「もぉ!ほんとに照れてないからねっ!」
そんな真っ赤な顔して言われても、説得力なんてねーけどな?
なんて、コイツがいじけるから言わねーけど。
「なぁ、遥香?」
「ん?どうしたの?」
「今日は部活もサボったことだし…せっかくだから、久しぶりにデートでもするか?」
「っ、いいの!?」
「ああ、」
隣で、放課後デート!なんて喜んでいる遥香を見ていると、こういうのも悪くないなって思えた。
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