*side遥香

第64話

ある日の夜のこと。



今夜は、何十年かに一度やって来る流星群が見られる日らしく…





「湊汰、早く来ないと見逃しちゃうよっ!」



「そんなに急がなくても…」



「いいから、早くっ!」




リビングでテレビを見ていた湊汰をズルズルとベランダまで引っ張っていく。




「っ、寒っ…」



「うわぁ、星が凄くキレイ。」




今日は寒さで空気が澄んでるから、空一面にキレイな星空が広がってるね。



「お前、これ…」




そう言いながら、あたしの肩に自分の羽織っていた上着をかけてくれた湊汰。



「体、冷えたら困るだろ?」



「湊汰は寒くないの?」



「俺は、大丈夫。」



「本当に?」



「ああ、俺はずっとこうしてるから。」




そう言うと、後ろからあたしにギュッと抱きついてきた湊汰。



後ろにいる湊汰の吐息が首にかかってなんだかくすぐったい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る