第2話

昔馴染みの女の子と偶然の再開ってあるんだね


「ところでリック?」


その呼び掛けにビクッとする


「な、なに?」


それを聞いて呆れたようにため息を漏らすラウラ


「あなたのコミュ障に関して言えば昔より酷くなってないかしら?」


「仕方ないじゃんこんな強面でさらに英雄呼ばわりされるんだから人が寄ってこないからさそりゃコミュ障酷くなりますよ」


その答えを聞いて少し吹き出すラウラ


「何それ面白いじゃない」


「笑い事じゃないんだよ?」


『俺はいつも真剣に考えてるんだ!』


そこで俺は


「なんでラウラがここにいるの?」


「いきなりぶっこむわね」


真顔でそう言われる


「って言われてもだなぁ」


やっぱりラウラは俺をからかって楽しんでいるようだ


『ラウラって昔からこんな感じだよな』


「まぁいいわ、私はリックではなく英雄としてあなたに依頼したいことがあるわ」


いきなり真剣な雰囲気に空気がピリつく


「なに?」


「実は私の国ヨール王国にて国家に仇なす動きが見られたわ」


ちなみに俺たちが喋ってるところは一般的な喫茶店だ


「こんなところで話していいの?」


「ご心配なく、既に人払いの結界をはっているもの」


「ラウラは今どこで働いてるの?」


そう言うと不敵に笑い


「私は今ヨール王国の宰相を務めているわ」


「昔なじみとして誇らしいよ」


「お互い出世したわね、けども英雄様は知り合いとしかまともに話せないコミュ障だけどね」


痛いところを着いてくるラウラ


「うるせぇ」


俺は何も言い返せず一言漏らした


「まぁいいわ、それで具体的な内容だけれども」


そう言いかけた瞬間轟音が響く


「敵襲か」


俺はポツリとつぶやく


「バレるにはちょっと早いわね」


「多分つけられてたね」


俺はひとつの可能性を述べる


「そんな事...」


「ないとは言いきれない」


ラウラの悪い所は詰めが甘いことだ


「いつも空回りしてるじゃん」


「そっちは友達としかちゃんと話せないくせに」


気まずい...


俺は席から立ち上がる


「ちょっとリック!?」


「俺はこういうことは得意だ」


心配そうな顔でこちらを見つめてくる


「安心しろ俺は英雄だからな」


そして俺は店を出る


外で暴れ回っているのはローブをきた魔術師


「数は10人」


そして魔術師の1人が俺を見つける


「いたぞ!目標英雄リック総員放て!」


ターゲットは俺に移り目を覆う位の魔法が放たれる


「英雄を舐めるな」


そう言い俺は武器を呼び出す


「頼むぜ相棒」


その武器の形は極東の一族に伝わる刀と言われる武器だ


そして俺は刀を振り魔術を一閃する


「これくらいで終わってくれるなよ?」


奴らの顔は絶望で染っている


俺は足に力を入れ飛びかかる


そして魔術師のリーダーと思わしき首を飛ばす


「おい」


俺はそう声かける


「聞いているのか?」


俺は圧力をかけながら声かける


「ひぃ...」


「貴様らは誰に喧嘩を売ったか後悔するんだな貴様らの上に伝えろ英雄はお前らを潰すとな」


恐怖に染った顔を晒して逃げ帰る


『にしても酷い惨状だなぁ』


街はもう辺りがボロボロだ


「復元魔法『リクリエイト』」


そう言うと街は元通りになる



ここで説明をしよう


なぜリックが英雄と呼ばれているのか


それは一騎当千の力を持っているだけではなく、世界有数の魔法の使い手でもあるのだ


世界はまだリックの実力を下に見ている

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