外に待つものは果たして希望か。それとも、救いのない絶望か。
主人公は救命ボートの中で宇宙を漂う。その中で何度も夢を見る。
ボートのエアロックを開けると森があり、ようやく宇宙を漂流する状態から脱せられると。
そして夢が現実になったかのように、森が広がっているのがわかる。
これが幻覚かどうか。そんなの考えている余裕もない。だからドアを開けることに。
その先で、主人公を待っているのは何か。
宇宙空間の中で朽ちていくという絶望が回避される。でも、一つの絶望が回避できれば、その先にあるのは希望一択となりうるか。
世界はどこまでも残酷で、簡単には希望を与えてくれない。SFならではのハードさを備えた、強く印象に残る作品です。