第17話 レール砲
リュエルが整備が終わったエリスも受け取り、隠れ家に帰ってきてから数日が経った。
『新着メッセージ:一件』
ベットでゴロゴロしていると傭兵の端末がメーセッジを受け取ったようだ。何かの依頼だろうか?
まあ、そろそろ、何かしらの依頼を受けないといけないなとは思っていたので、丁度いいタイミングだった。
『ダスカーだ。そろそろ、体も休まっただろうし依頼をいくつか送っておいた。そちらで選んでも構わない。依頼が完了してもこちらにくる必要がないが何かしら予想外の事態などが起こった場合は来て欲しい。以上だそう』
ダスカーの言葉を聞いたリュエルは「どんな依頼があるかな」と依頼を確認する。
すると3つほど新しい依頼が入っていた。
一つ目は前回と同じ麻薬に輸送ルート上のZOIDの群れを撃退すること。
二つ目は敵対しているシンジケートに対しての破壊工作。
三つ目はシンジケートの部隊と共にこの付近に接近してきている大きめのZOIDの群れの撃退。
ちなみにどれもランクはD、報酬はEの時よりは全然多いがそれでもまだ少ないとは感じる。ただリン曰く「Dランクの平均よりは高い」らしい。
正直、二つ目はめんどくさいので論外、3つ目の方もリュートさんとかが一緒ならまだしも全く知らない人とはうまくできる気がしない。これは前回の反省だ。
となると消去法的に1つ目になる。まあ、依頼の詳しい内容を確認した所前回と群れの規模はさして変わらないようなので大丈夫だろう。
依頼の期限は3日後まで。まあ、明日行くのが丁度いいだろうということで、一応準備は始めておく。
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翌日、リュエルはエリスに乗り、依頼で示された場所に向かっていた。
「そろそろか?リン」
「んー、あと10分もしないで着くよ………と、そろそろ索敵範囲に入りそう」
そろそろ索敵範囲に入るということで少し身を引き締める。
ちなみに新しくつけたこのエスフィアスM238は腰部につけることにした。ちなみに2門なので単純に火力が2倍になったとも言える。
ただ、取り回しはそこまでいいわけではない。
普段は動きの邪魔になるため畳んであり、打つときのみ展開する。
またビームライフルのマウント位置とかぶっていたためマウント位置を回転式にしたが、その結果展開中にマウントするのが少しめんどくさい。
ちなみにリュートさん曰く、旧式ではあるもののかなりの代物(最も無法地帯流通しているものは基本正規軍のものより一世代は古い払い下げられたものが殆どらしいが)で、ゼロ距離での射撃であるなら
まあ、今回はこのレール砲を試すいい機会でもあるので積極的に使っていこうなどと考えていると索敵範囲に入ったようでリンから話しかけられる。
「リュエル、索敵した結果だけど小型ZOIDが15くらいに中型が2体」
「まあ、前回の任務とほぼ同じか…………」
「そうだね。ただ僚機がいないから危険度、という面では高いよ。………いや変わらないね」
まあ、『レットバレット』の2人が役に立ったかといえば怪しいからな。
まあ、やることは前回と全く変わらない。
「よし、行くぞ!!」
『メインシステム:戦闘モード起動』
そう叫びZOIDがいる区画に突っ込んだ。
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「よし、まずは小型から蹴散らすよ!!」
「わかってる」
とりあえずマシンガンやブレードを使い小型を蹴散らす。
ちなみに中型ZOIDの2体は
「ふう、これで残りは中型だけか」
小型の処理も殆ど終わり、中型との戦闘に移る。
まずは接近してくる
そのまま、
そして右側のレール砲を格闘級の腹に向けて撃つ。
しかもこのエスフィッアスM238は
レール砲を発射した瞬間、緑色のビームが砲門から出て
そしてリュエルはレール砲の反動を利用しすぐさま離脱、理由は
基本的にZOIDは攻撃に味方を巻き込まない、だから先程みたいに
今も、
「ふう、危なかった………よし、あとはあの
そう言って、
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〜こぼれ話:レール砲について〜
リュエルは軽く流すてましたが、実はこのエスフィアスM238ものすごく扱いが難しいです。全体的な性能はかなり高いですしなんなら火力という面では最新の物にも劣らないどころか全然トップクラス。しかし距離減衰がビームライフルと同じくらいというのが問題で、レール砲というのはそもそもインファイトを想定した物ではなく、遠距離からの狙撃や弾幕を張るためのものです、ですので距離減衰が大きいのはかなりの欠点です。
リュエルはそこまで感じないと言っていましたがそれはリュエルの持つビームライフルの威力が元々高いからで実は10mで0.5%くらいは減衰しています。
まあ、ここまでの戦いを見ていれば分かる通りリュエルはどちらかというとインファイター(なんでだろうね、機体的には圧倒的に遠距離用になっていったいる気がするのは)問題はないでしょう、うん。
(そのうちどっかの准将さんみたいになりそう)
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