カクヨムの、そしてKACへの愛に満ち満ちた作品です

 出てくる単語の数々を見て、ついつい頬が緩んできました。

 とある夢を見る。そこで出てくる「ミネルヴァ」という女性。丸い眼鏡に金色の髪。

 彼女が語ってくる話の中には、次々と「どこかで聞き覚えのあるワード」が登場する。

 「おうち時間」、「二刀流」、「推し活」、「焼き鳥」、「拡散する種」、「21回目」、「アンラッキー7」、そして「筋肉」。

 カクヨムに長くいる人、歴代のKACに参加してきた人ならば、この単語の数々にピンと来る、中にはトラウマを刺激される人もいることでしょう。

 KACという形で運営さんが「みんなを楽しませよう(ヨイショ!)」と考え出したお題の数々。それが登場するのがとにかく面白い。

 そして「ミネルヴァ」という名前もまた、わかる人にはわかる単語選びなのも嬉しいところ。言わずもがね、「知恵の女神」のミネルヴァと言えば「フクロウ」に由来。

 そんなカクヨムへの愛、KACというお祭りへの愛に満ちた、とっても楽しい作品でした。