宇宙暦0935年「書を守る者」(完全版第31巻、ビブロス文庫第20巻)

ロックとクーガーは「書を守る者」の居所の手懸かりを求めて宇宙のあちこちにあるクローンのステーションを探し回っていた。だが、どのステーションからもようとして手懸かりを得ることは出来なかった。これだけ遠大な計画を立てた人物が既に死んでいてプログラムだけが機械的にクローンを送り出し続けているとは思えない。必ずどこかで待機していてクローン達が成功した時の合図を待っているはず…だが、クローンの寿命が30年そこそこだと知っているクーガーは焦っていた。そんなクーガーが、ロックが惑星サリバンで手に入れた白紙のオーリック家の史料が、紙にプラスチックがコーティングしてあり、その分子構造が暗号になっていることに気付く。オーリック家の記録には銀河コンピューターが自分の「意志」でミスを作り出すという現象から始まり、このままでは銀河コンピューターが反乱を起こすのではというカル・ダームⅡ世の懸念が記されていた。そして、対策の為に地球に研究所を作り、「大地の歌」計画を進める様子が残されていたのだった。直後、ロックとクーガーは「SOE」の代表となっていたイメルダ・フリーマン博士から、帝国が惑星ドラムに巨大なコンピューターを建設しているらしいとの情報を聞き、調査に向かう。だが、そこには想像以上の量の防衛艦隊が待ち受けており、更には帝国の対エスパー兵器、発狂したエスパーの脳を持つ無人船、Eバスターが二人を襲ったのだった!

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