冒頭からすごく引きこまれます。
「自殺する人間」というものに強く心を惹かれてしまっている主人公。
彼は自ら死にたがる人間の精神というものに興味を持ち、それらの人々のことを知りたいと強く願ってしまう。
そうやって自殺者の情報などを検索している時に、「黒い女」という都市伝説的な存在のことを知る。
なぜか自殺現場に白い花を置いて回っているという、喪服を着た人物。次第に彼女のことを知りたくてたまらなくなっていく。
主人公が「自殺者の存在に強く心を惹かれてしまう」という黒い悦びを感じている点に、「禁忌に踏み込んでいっている」というような危うさが漂ってきます。
この先で怖いことが起こるのではないかとゾワゾワする中で、更に「黒い女」という謎の存在がちらつき始める。
一体、この先で何が待っているのだろう。黒い女の正体とは。
先へ先へと引っ張られ、最後に思わぬホラーなヴィジョンが登場する。ホラー好きの心を強く引きつける、とても面白い作品です。