【完結します!】乙女ゲーの悪役令嬢へ転生。しかし、知らないルートへ突入を始める
むたさん
第1話 乙女ゲームの悪役令嬢へ転生した事を思い出す
中庭で小さな少女が走り回る
「あはははははははは!!!!!!!!」
肩まで伸びた綺麗な銀髪を揺らして蝶を追いかける少女の名前はフォール・グッナイ
ここグラスメシア王国の公爵令嬢である
「お嬢様!転んでしまいますよ!」
フォールお付きのメイド「ルナ」はフォールへ注意をする
しかし...
「あははははははは!!!!」
「あっ」
フォールは足を絡ませて転びガンっ!と痛々しい音を立てて頭を打った
「お嬢様ァァァーーー!!!!!!?????」
フォール・グッナイ、全治2週間の怪我を負う
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ずびばぜん!!」
ルナはフォールの父アレフとフォールの母ハマリーへ深い土下座をする、文字通り頭を地面へとめり込ませてだ
「良いんだよルナさん」
「あの天真爛漫なフォールの事だ、いつかこうなると思ってた」
父アレフは答える
「そうよルナさん、むしろいつもあの子の事を見てもらってありがとうね?大変でしょ?」
母ハマリーは答える
「ずべでわだじがわるいんでずぅぅ!!!!!」
しかしルナは自分の監督責任を責める
「本当にルナさんは悪くないから!」
「そうだとも!ルナさんは悪くない!」
「わだじがわるいんでずぅ!」
まさにカオス、両者一歩も引かない攻防が繰り広げられる中1人の少女が目を覚ます
「はぁっ!?ここは何処!?」
このカオスの中心人物であるフォール・グッナイだ
「お嬢様ァァァ!!!まごどにずびばぜんでじだぁぁぁぁぁあああああ!!!!」
「えっ!?何!?」
「フォールお前っ!散々迷惑かけやがって!ルナさんが可哀想だろ!」
「怪我はない?大丈夫なの?」
「お嬢様ァァァ!!!!」
フォールの目の前にはカオスが広がっていた
何故か父に怒られメイドには泣きつかれ母には心配をされている
(私何したっけなぁ?)
(というか頭いったい...てか知らない記憶が溢れてくるぅ!!)
フォールはこの時ら南夏背という日本に暮らす女性の記憶が頭の中へと流れてきた
(この記憶は...私?)
(...あっ思い出した、この記憶、前世だ)
「お嬢様ォォォォォォ!!!!!???」
(というか何だこの記憶?『乙女ゲーム:及びもしない格差社会』?ゲーム?というかこの悪役令嬢役のフォール・グッナイて...私?)
(...っっっっっっっ!!!!!?????)
「思い出したぁぁぁ!!!!????」
「お嬢様?」
「どうしたフォール?」
「何を思い出したの?」
3人には目が覚めたと思ったら『思い出した』と叫び出した奇行が目に映った
否、事実である
「私前世の記憶思い出したました!」
フォールはここが前世、南夏背がよく遊んでいた『及びもしない格差社会』(通称及格)という乙女ゲームの世界であると思い出した
「私はフォール・グッナイですね!!」
「お嬢様...やっぱり頭を打って...ううぅ」
「ルナさん、全てはフォールのせいですからあまり気にしないでください」
「フォール、リハビリ頑張ろうね」
(なんか哀れみを向けられてる!?)
こうしてフォール・グッナイの『及びもしない格差社会』のストーリーは始まっていくのであった
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