♦迫り行く絶望

重力に従って落下していく感覚で、俺ははっと息を呑む。


謎の地下空間。地面が見えず、底は闇に包まれている。


俺とミアは、謎の地下空間を落下していた。


どこまでも、深く、深く落ちていく。油断すると上下の感覚が狂いそうになる。


俺は風に煽られながら、気を失ったミアを片手でなんとか抱き寄せようと手を伸ばす。


「くっ……!」


麻痺毒のせいで下半身が思うように動かない。そのせいで空中で何度も体勢が崩れ、その度に手が宙を切った。


それでもあきらめず、俺はミアに手を伸ばす。


そしてようやく、指先が彼女の服に触れた。


俺はそのまま彼女の服の袖を掴み、めいっぱいこちらに引き寄せてもう放すまいと抱きしめる。


そしてもう片方の腕を振るい、剣を岩肌に突き立てた。


ガリガリという不快な音が耳をつんざく。


激しい衝撃が腕に伝わってきた。

「くう……ああああっ!」


だが、ここで剣を離せば再び奈落の底に落ちることになる。


俺はこれでもかというほど力強く剣の柄を握りしめた。しばらくして、徐々に落下のスピードが落ちていく。


やがて速度が完全に落ちきり、落下を一時的にだが止めることができた。


「はあ……はあ」


腕の筋肉が悲鳴を上げていた。


正直言って、このままだと長くは持たないかもしれない。


息を荒くしながらミアの方を見る。


彼女は俺の腕の中でぐったりとしていた。


「ミア、大丈夫か?」


俺はミアに呼びかけ、体を少しゆすった。3回ほどの呼びかけで、ミアの目がゆっくりと開く。


「……グレイくん?」

「よかった。大丈夫か」


ミアはぼんやりとした目で俺を見る。やがて意識がはっきりしたのか周囲を確認し、自分たちが今置かれている現状を認識するや否や小さく悲鳴を上げた。


「こ、ここは一体……」


ミアは戸惑いながらも、俺の方を見る。

若干パニックになりかけていたが、何とか正気を保ったようだった。出会ったばかりの頃のミアだったら卒倒していたに違いない。


「ミア、下は見ちゃだめだ。俺を見て」

「は、はい」


ミアの気を落ち着かせるために、俺はなるべく柔らかい声音で喋る。そのおかげか、ミアは少しずつ冷静さを取り戻したように見えた。


ゆっくりと息を吐く。落ち着こう、まずは状況の整理をしなければ。


俺は、さきほど落ちてきた穴の上を見上げる。


「どうやら、あの洞窟の地下に飛ばされたみたいだ」


上方に、微かにだが魔法陣が放つ紫色の光が見える。


あの上に、先ほど俺たちがいた洞窟があるのだろう。光が小さいということは、かなりの距離を落ちてきたことを意味する。


「どうにかして登れればいいんだけど、さすがにこの状態じゃ……」


ミアを抱えながら登るのは無理だ。そして、先ほど受けた麻痺毒もじわじわと全身に回り始めているのが分かる。


このままだとすぐに限界が来てしまうのは間違いない。


なんとか、ミアだけでも地上に送る方法はないのか。


俺は頭をフル回転させて考える。


「グ、グレイくん……下の方から、なにか、感じませんか?」


そんな時、恐る恐るといった様子でミアが俺に話しかけてきた。


「なにかって?」


下を見るが、何も感じない。底の見えぬ深淵があるだけである。


しかし、ミアは俺にはわからない何かを感じ取ったらしい。

言葉を続ける。


「その、魔力、でしょうか。今までに感じたことのない部類です。憎悪というか、怒りというか……黒い感情でいっぱいの、魔力です」


「まさか……この地下に魔物がいるってことか?」


「確証はありません……ですが、その……嫌な予感がします」


ミアがそう言葉を紡いだ次の瞬間、魔物の奇声が俺たちの周囲で響き渡った。


はっと周囲に目を向けると、いつのまにか鳥型の魔物が俺たちを取り囲むように空中を滑空していた。数は、少なくとも二十匹は超えている。


そんな。いつのまに、こんな。


鷲獅子グリフォン⁉ 気配は全くしなかったのに、どうして……」


殺気すらも感じなかった。普通の魔物ならば向こう側から敵意を向けてくるため、不意打ちで教われようとも反射でよけることはできなくはない。


しかし、この鷲獅子からはその殺気すらも感じ取ることができなかった。


「たぶん、影魔法の応用だと思います。自身の存在を闇に溶け込ませ、姿をくらませていたのかも」


ここは確かに日の光が一切届かない洞窟の中だ。陰魔法を使う魔物にとっては絶好の狩場である。


そんなことを考えていると、鷲獅子の一匹が鋭い声を上げ、俺たちに向かって突っ込んでくる。


俺の腕の中で、ミアはとっさに火炎魔法を放つ。


火球ファイアボール!」


生成された火球が鷲獅子に衝突し、その翼を焼き払う。


鷲獅子はそのままバランスを崩して壁に激突して深淵へと落下していった。

それを合図に、鷲獅子たちが突撃を開始する。


火球ファイアボール火球ファイアボール火球ファイアボール火球ファイアボール火球ファイアボール火球ファイアボール……!」


ミアは攻撃を受けまいと必死に魔法を連発する。


魔法が放たれ、鷲獅子が撃墜される。


魔法、撃墜。魔法、撃墜。魔法、撃墜。

ただひたすらにこれの繰り返しである。


俺はミアが落ちないように何度か抱え直す。


「ミア、このままじゃジリ貧だ。範囲攻撃できる魔法じゃなきゃキリがない」

「でも、それじゃ魔力の消耗が大きいです! 私の魔力が切れたらもう、打つ手は……!」


ミアの言う通り、彼女が放つ火球は攻撃系統の魔法の中で最も火力が出しやすく、かつ魔力の消費量が少ないものだ。


けれどこのまま火球だけに依存すると、いずれ数の差で押されてしまう。

ならばリスクを取ってでも、より火力の高い魔法を使用するしかこの状況を打開する方法はない。


「このままだと数に押されてやられる。打てる手は、打たないと」


ミアは俺の方をちらりと見やる。

彼女はなにかを言いかけ、結局口を閉ざす。

代わりに「わかりました」と返事をして、しっかりと前を見据えた。


そして静かに呼吸を整えると、両手を前方に突き出して直径2メートルほどの魔法陣を出現させる。


「──、───、──!」


異変に気が付いたのだろう。鷲獅子は突撃をやめ、退避の姿勢を見せる。

だが、その時点ですでに彼女の詠唱は完了していた。


「逃がしませんっ!」


白色だった魔法陣が真紅に染まる。

洞窟内の冷ややかな空気が魔法陣を中心に、徐々に熱気へと変化していく。

そして。


曲火暴蛇炎バーニング・インフェスティオっ!」


魔法陣から蛇のように激しくうねる炎の螺旋が噴出して、あっという間に鷲獅子たちを業火の中に飲み込んでいった。


その業火の勢いたるや、洞窟全体を激しく揺さぶるほどである。


あれだけ数の多かったはずの鷲獅子は、炎が消滅したあとは1匹も残ることはなかった。


「はあ……はあ……はあ、魔力がもう、ほとんどない、です」


ミアは額に汗をにじませて、ぐったりとうなだれてしまう。

俺は彼女が落ちないように、より強く彼女を抱き寄せる。


「ありがとう、ミア。鷲獅子はミアの魔法で、全部消し飛んだよ」


俺がお礼を言うと、ミアは疲れをに滲ませながらも笑みをこぼした。


「ふふ……いっぱい、褒めてください」


彼女はそう言って、俺の体にもたれかかってくる。

正直、今この状況で体重を預けられると結構しんどかったが、俺は自分の体に鞭を打って全力で堪える。


俺が戦えない代わりに、本来は後方支援であるミアに戦わせてしまったのだ。このくらいでへこたれるわけにはいかない。


「ミア、ありがとう。本当に助かった。やっぱり、ミアはかわいいし最強だ」


「最強って、それ、女の子に言っていい言葉ですか」


それでも、ミアは嬉しそうに微笑んでくれる。

微笑む顔も、最高にかわいい。


そう言おうとしたところで、俺の体ががくんと揺れる。

鷲獅子という脅威が去ったことによる気のゆるみで、一瞬だけ、本当に一瞬だけ力が抜けてしまったのだ。


「しまっ……!」


反射的に力を入れ直すも、それがいけなかった。


力加減を誤ったせいで壁に突き刺さった剣が、再び岩肌を削りながら滑り落ちる。

ミアが俺の腕の中で悲鳴をあげる。


「これ以上落ちて、たまるか……!」


幸いにも速度は早まることなく、再度停止することができた。


けれど、今ので残った体力がほとんどなくなってしまった。

ミアの凄まじい魔法で興奮していたためか、麻痺毒のせいで俺はほとんど下半身の感覚が無くなっていたことに今更ながら気が付いた。


「このままじゃ、どっちにせよ、やばいな……」


もう一度、穴の上部を見上げた。


ああ、先ほどよりも光が一層小さくなってしまった。

俺の口から乾いた笑いが漏れる。

ミアの前で、なんて格好悪いんだろうか。


「ミア、ごめ──」


その時、先ほどの魔物の奇声が洞窟内にこだました。

俺とミアの顔が、一気に絶望に染まる。


「うそ、だろ……そんな、だって」


淡い希望が、一瞬にして砕かれる音がした。

信じたくなかった。

けれど、鳴りやまない魔物の奇声が容赦なく俺に絶望を叩きつける。


「は、はは……」


視線の先で、鷲獅子が洞窟の壁の穴から飛び立っていた。


1匹、また1匹、さらに1匹。

その数はどんどん増えていき、やがて、先ほどの倍以上の鷲獅子が空中を飛び交い始める。


もう、何も言葉にできなかった。


目の前に突然突き付けられた死というナイフが、今にも俺の喉を掻き切ろうとしている。

──ミアだけは助ける。


そんなことを思って自惚れていた自分は、もう既にいなくなっていた。


体が震えた。


俺は両手が塞がっていて麻痺毒も食らっていて戦えない。


ミアも先ほどの魔法でほとんどの魔力を使い果たしてしまった。


「気休めだとは思いますが、一応光の結界は張りました。……グレイくん、どうしますか?」


終わるのか?ここで。

俺の人生は、ここで終わってしまうのか。

死にたくない。

生きたい。


「グレイくん?」


助かりたい。

苦しみたくない。

どうしてこんなことになったんだ。


「ねえ、グレイくんってば」


俺がさっき、あの指示を出してなければミアの魔力はまだ余裕があったんじゃないか。

いや、それ以前の問題なのか?

屍兵を倒したから?

洞窟に入ったから?

街に到着するのが遅くなったから?

歩くスピードが遅かったから?

モンスターを倒すのに時間がかかったから?

それとも。


俺が冒険者になったから?


「俺が、悪いんだ」


ああ、そうだ俺が悪いんだ。俺がこの状況を招いたんだ。原因は俺だ。俺が全部悪いんだ。


俺が。俺が。俺が、俺が、俺が俺が俺が俺が俺が俺が……!


「グレイくん!」


ミアの声に、逡巡していた意識が現実に引き戻される。


「しっかりしてください、グレイくん。大丈夫ですか?」


ミアは俺の瞳をじっと見つめていた。


俺を心の底から本気で心配してくれている。

こんな状況で、自分ではなく、俺を心配してくれているのだ。


「っ……」


心がギュッと締め付けられる。


ああ、ミアは優しい。

俺を大切に想ってくれているのだということが、ひしひしと伝わってくる。

でも、だからこそ。

俺は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


「ミア、ごめん」


気が付けば、俺の口から謝罪の言葉がこぼれていた。


「こんなことになっちゃって、ごめん」

「ど、どうしたんですか?グレイくん」


ミアは分からないというふうに、俺を見る。

それでも俺は構わず続けた。


「俺のせいだよな。俺が屍兵の攻撃を受けてなかったら、こんなことには」


「そんなことないですよ……諦めちゃだめです、グレイくん」


「じゃあ俺たちはここからどうやって、生きて帰るんだ?何か手立ては?」


「そ、それは……」


ミアはそれに答えることはせず、表情を曇らせるだけだった。

そんな彼女を見て、俺は自嘲するように言葉を吐く。


「ミアは悪くない……全部俺が悪いんだ」

「そんなこと、ないです……。グレイくんをサポートできなかった私が」

「俺が全部悪いんだよ!」


突然の大声に、ミアがビクリと体を震わせる。

もう、止まらなかった。

俺の中から言葉がとめどなく溢れだしてくる。


「そもそも、俺がミアを冒険者に誘わなければ、こんなことにはならなかったんだ……。ミアはもっと、長生きするべきなんだ」

「なっ……」


そうだ、全部俺が悪いんだ。

ミアを仲間に引き入れた時から、彼女の人生の歯車は狂い始めたのだ。

きっとそうだ、そうに違いない。


「俺が間違ってたんだ。ミアは、もっと幸せな人生を送るべきだった。それなのに、俺はミアのことを冒険者に誘って。君の人生を台無しにしたんだ」


俺は今、どれほど醜い顔をしているだろうか?

申し訳ないという気持ちと、死にたくないという気持ちと、公開がぐちゃぐちゃに混ざって、もう訳が分からなくなっていた。


「君はもっと長生きして、それで、順風満帆な生活を送れるはずだったんだ……。それを俺が、壊したんだ。ごめん」


ミアは何も答えない。


俺はその沈黙を埋めるように、もう一度、ごめんなさいと呟いた。


上空で鷲獅子が甲高く鳴くのが聞こえる。


「ミアは、魔力、残ってるだろ。それで風魔法を使って、安全なところまで飛んでいくんだ」


そうだ、初めからそうしていればよかったんだ。


ミアだけを逃がして、俺が囮になる。

この状況で俺が足を引っ張っているのなら、俺が死ねばいいんだ。


「俺があいつらを引き付けるから、その間に足場になりそうなところまで避難するんだ。そうすれば、ミアだけでも──」


「ふざけないでください!」


俺の言葉が言い終わる前に、ミアの一声により遮られた。


「自分が何を言っているのか分かってるんですか⁉」


びり、と空気が震える。

俺は、はっとして彼女を見る。


ミアは、怒っていた。


「なんですか、それ。まるであなたが死ぬみたいな言い方じゃないですか!」


「悪いのは全部俺だ。だから」


「だから俺が死ぬべきなんだって言うんですか⁉ そんなの、間違ってるに決まってるじゃないですか!」


間違ってなんかいない。

そう思うのに、言葉が出てこなかった。


俺が言葉に詰まると、ミアは続けて俺を叱咤する。


「第一、私が幸せじゃないなんて、決めつけないでくださいよ! 私、幸せじゃないなんていつ言いましたか⁉ 私があなたの前で、不幸せですなんて言ったことがありますか⁉」


「いや、それは」

「ないですよ、一回もないです! 何なら心の中でもそんなくだらないこと、思ったことありません! 私の幸せだったはずの人生を壊したとか、そんなこと誰にもわからないのに、知ったような口を利かないでください! 今の今までグレイくんと一緒に過ごしてきた日々がまるで私にとって良くないものみたいに、言わないでくださいよ!


……私の幸せを、否定しないでくださいよ‼」


ミアは俺を睨み、ひたすらに叫ぶと、荒い息を吐く。

同時に、彼女の瞳からは、ボロボロと涙がこぼれ落ちていく。


その涙は俺の服へと落下し、染みを作っていった。


「出会わなければよかったなんて、言わないで……くださいよ」


ミアは泣きながら、俺をか弱い力で叩く。


「私は、グレイくんに出会ったことに後悔なんかしていません。むしろ、その逆です。私、グレイくんが好きです。誰が何と言おうと、グレイくんは私の世界に一人だけの、大切な人なんです。たとえグレイくんでも否定なんかさせません」


衝撃音と共に、ガラスにひびが入るような音がした。

鷲獅子がミアの張った結界に体当たりをしているのだ。


ミアは一瞬そちらに目をやるも、俺の方に再度視線を戻す。

「いいですか、グレイくん。何度だって言います。あなたが理解してくれなくたって、何度でも言ってあげます。私はあなたが好きです」


ささくれた心を包み込むような、優しい声。

太陽のようにあたたかくて柔和な彼女の言葉に、暗い心が溶かされていく。


「強くて、格好良くて、私のことを気にかけてくれるところ。不器用な優しさも、時々見せるひねくれたところも。そして、困っていたら迷わずにに手を差し伸べてくれるところが、好きです。あなたの全部が好きです」


爪が突き立てられ、結界を貫通した。


「グレイくん。好きだからこそ、私はあなたに生き残ってほしいんです。あなたが私を守りたいと思うように、私もあなたを守りたい」


ググ、とミアの体が俺から離れていく。ミアが俺の腕をやさしく引きはがそうとしていた。


「ミア、何を……?」


とっさに彼女を引き留めようと腕に力を籠める。

だが、疲れ切った右腕はいう事を聞いてくれない。

嫌な予感がする。


「だめだ、そんな。そんなことをしたら、君は!」


彼女が今から何をしようとしているのか、俺は言われなくても理解した。理解してしまった。


ミアは俺に優しく微笑みかける。


「ごめんなさい、こんなやり方しかできなくて。でも、それでいいんです。あなたが生きてさえくれれば、それで私は満足です」


「ミア、やめてくれ……その役割を背負うべきは、俺なんだ。俺じゃないと、いけないんだ」


俺は子供のように、いやいやと首を横に振る。


それでも彼女の意思は変わることはなかった。


「あなたは私を助けてくれた。愛してくれた。今度は私が返す番なんです。だから……この想い、受け取ってください」


突然、グイっと俺の顔が引き寄せられた。

俺の唇に、同じくらいの柔らかさを持つ何かが重なり合う。

数秒間、その感触が続く。

呆然とする俺を見て、ミアは満足そうに笑った。


──そして、彼女はそのまま宙へと舞い踊る。



「もし生まれ変わったら、その時は……グレイくんとどうか、添い遂げられますように」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る