500年の眠りから覚めた怪異の王は、人類の敵である怪異を友だちと呼ぶ少女・紫苑に出会い――「クロ」という名前を付けられ、ペットにされてしまう。
怪異の王が眠る前にはありえなかった怪異を名づける行為。それに驚いていると、地面からクジラ型の怪異が!!
しかし怪異の王を名乗るのだから一蹴してくれるのだろう。そう思っていたが、まさかの【ステイ】。敢え無くみんな共々呑み込まれてしまった。
怪異の王は主人と一緒にクジラの腹の中から脱出できるのだろうか。
というのが大体の流れ。
どんどん判明していく『怪異の王』の正体。紫苑ちゃんに行動を制限されるのを疎ましく思いながらもしっかりと守ってくれるクロ。人類の敵である『怪異』の王。それなのになぜ、人を守るのか。
事を片付け、未来に進もうとする彼女たち。そんな明るい先の裏で落ちる、きな臭い影の闇。
第二章の幕が上がる前に、読んでみることをオススメする。
500年死んだままの廃都に立つ、赤い鉄塔。
鉄塔には男一人。そこは禁域。人間が立ち入ることはない場所。
人間の理が通じず、怪異が蠢き、異界が迫る滅んだ地。
そこに現れる少女紫苑。バイクで来た。空飛ぶバイクで激突してきた。彼女は謎の男と出会い、そしてなんだかんだで男を『ペット』として使役してしまう。
男は怪異中の怪異。影を自在に操る怪異の王……と言ったが、ペットとして縛られてしまっては従うしかない。
クロという名前も、ただ受け入れるしかなくて。そこから二人の奇妙な『主従』が始まり……というお話。
『怪異』により荒廃した世界で、不可思議を伴い浸食する異界と対峙しながら、紫苑とクロ、そしてグミちゃんがサバイブしていきます。
謎だらけ危険だらけの世界でも会話が軽妙で、マスコットキャラのグミちゃんもいい感じに緊張感をやわらげてくれます。かわいい。
少女と男。人間と怪異。持つ者と持たされた者。相容れぬ二人は生き残ることができるのか?
第二章の展開にも期待しています。
怪異に侵食された東京の500年後、目覚めた怪異の王は、1人の少女・紫苑に出会う。彼女は威圧的で影を操る王を、この地に500年ぶり現れた怪異の兆候の元であると勘違いし、王も油断していたため、少女の投げた首輪によってペットとして登録されてしまう。
登録したペット名は「クロ」。
クロは500年ぶりの人間の進歩に戸惑いながらも、この地に起こっている異変の謎を解くために否応なく紫苑と彼女のペット・小怪異のグミと同行することになる。
強大な力を持ちながらも、ドジっこな少女に命を握られてしまった影の王は、人間である紫苑のことを煙たく思いながらも、押し寄せる危険から守ろうとするところが、ただの人間の敵の怪異ではないと思えて( *'д')bイイ!!
オススメです✨✨✨
五百年の眠りから目覚めた「怪異の王」クロ。
文明が崩壊したはずの荒野に、再び人間の少女が現れる。
左右異色の瞳を持ち、怪異を「友だち」と呼ぶその少女・紫苑は、なんとクロを「ペット登録」してしまった!
強制命令、無効化スキル、ステイ! ドロップ! シット!
人類の敵であるはずのクロが、時代も文化も言語も進化した現代で、振り回される羽目に。
少女と怪異の共存は夢か現実か?
だが、二人のやりとりを嘲笑うかのように、かつての“瘴気災害”が再び牙を剥く。
呑む者と育てる者。喰らう力と縛る言葉。
世界の理を揺るがす「名付け」が、今、新たな運命を起こす。
怪異育成型・異種バディ・黙示録アクション、爆誕!