僕は人間、私は動物

増田朋美

僕は人間、私は動物

暖かくなってきてそろそろ春が来るかなと思われる日であった。テレビでは、黄砂が観測されるなど言っていて、もう春の名物がやってくるなあと思われる日々になっている。

その日、杉ちゃんとブッチャーは、二匹の歩けないフェレットを連れて、横山動物病院を訪れた。

「こんにちは。今日は正輔と輝彦の、健康診断を頼むわ。」

杉ちゃんがそう言うと、獣医のエラさんは、

「はい、マー君とてるちゃんね。診察台の上に乗せてください。」

と言った。ブッチャーがキャリーケースの中から正輔と輝彦を出してあげて、診察台の上においた。エラさんは、二匹を聴診したり、血圧などを測ったりしてくれて、

「血圧も正常だし、今のところ二匹とも異常無しよ。正輔くんの抗がん剤もちゃんと出しておきますよ。」

と、カルテに書き込みながら言った。

「ありがとうございます。良かった良かった。コイツラも、大事なメンバーでもあるからな。ちゃんと、健康診断はしないとな。」

杉ちゃんがでかい声でそう言うと、

「本当に、正輔も輝彦も、いつも元気でいてくれれば、それで満足です。」

と、ブッチャーも言った。

「ふたりとも、こんなに可愛がっているんじゃ、この子達も、喜ぶでしょうね。」

エラさんはにこやかに言った。

「まあ、当たり前のことをしているだけだよ。ご飯食べさせて外へ出して、他の利用者さんと遊ばせてさ。それをしているだけだけど、でもコイツラは、いてくれると、みんなの生活が明るくなるのも、また確かだわ。」

杉ちゃんがにこやかに言った。

「そうねえ、利用者さんたちも、マー君とてるちゃんのお陰で癒やされているわけだから、必要とされてる存在だよな。」

ブッチャーはそう言って、正輔たちの薬を受け取って、お金を払った。

「じゃあ、ありがとうございました。また来ます。」

杉ちゃんが頭を下げると、

「はい、また来てくださいね。」

と、エラさんは言った。

「月に一回定期的に来てくれるのは嬉しいんだけど、なにか話しておきたいことがあれば、いつでも来ていいのよ。それで不安感とか、解消されているんだったら、ぜひ来てくださいね。」

「ありがとうございます。じゃあこさせていただきますよ。」

杉ちゃんとブッチャーは、フェレット二匹をキャリーケースの中に入れ、にこやかに帰っていった。

帰り道、バラ公園を通りかかった杉ちゃんとブッチャーは、ちょっと、カフェでも入るかと言って、バラ公園近くにある、ドッグカフェに入った。犬ばかりではなく、どんな動物でも入らせてれるカフェである。

マスターの案内で、杉ちゃんたちは、一番奥の席に座った。とりあえず二人はコーヒーを頼んで、二匹のフェレットたちも、テーブルの上に出してもらった。すると、隣の席に座っていた女性が、杉ちゃんたちに声を掛ける。

「こんにちは。フェレットちゃんは珍しいわね。犬はこの店によく来るけど、フェレットちゃんはなかなかいないわ。うちのコも仲間に入れて。」

そう言って、彼女は、小さなチワワを、テーブルの上においた。

「あら、チワワ飼ってるんですか。小さな犬だから抱っこもできて、可愛いんじゃないですか?」

と、ブッチャーが彼女にいうと、

「ええ。もうおばあちゃんなんですよ。あたしが子供の頃から飼ってるから。もう、思春期の辛いときも、この子がいい相棒だった。」

と、彼女は答えた。

「そうなんだねえ。それじゃあかなりのおばあちゃんだねえ。まあ最近は犬も、長生きする時代だからね。お名前は何ていうの?」

杉ちゃんが言うと、

「あたしの名前が蓼科ゆりだから、ゆいちゃんって言うんです。親が、あたしの妹みたいな感じで、飼ってきた犬だから。ほら、あたし、幼い頃から鍵っ子で、学校から帰っても、一人で家でぼんやりしていることが多かったので、それで、小学生の時に父が、プレゼントしてくれたんです。」

と、ゆりさんは答えた。

「はあ、そうですか。じゃあ、お父様は今では、悠々自適かな。お前さんが、その年だったら。」

杉ちゃんが言うと、

「そうなんですが、もうなくなりました。ゆいちゃんがうちに来てくれて。数年後に。」

と、ゆりさんはいう。

「それでは、お母様と、ゆいちゃんと?」

「ええ、二人と一匹暮らしでした。でも、今は、主人がいてくれて、このバラ公園の近くのアパートで、三人と一匹で暮らしています。早く子どもを持ちたいんですが、あたしの体質では無理っぽいです。」

「なるほどね。」

ゆりさんの話に杉ちゃんはそれだけ言った。

「まあ、女性であれば、悩むことでもあるんだろうが、あんまり気にしないで、頑張るんだぞ。」

多分きっと、流産をしやすい体質とか、そういうことだろうなと思われる。それで子どもを持てないのだろう。それで、ゆりさんは悩んでいるようなのだ。

「それで、お母様のほうは、あなたのことを、子どもができないとかで、せめたりするんですか?」

と、ブッチャーが思わず聞くと、

「いえ、母はそのままで良いと言っていますが、主人の実家は、結構うるさくって。でも、離婚するわけにはいかなくて。」

ゆりさんはそう答えた。

「まあ、そうだろうね。お孫さんを抱きたいというか、そんな気持ちはあるからな。」

杉ちゃんはでかい声で言った。

「それでも無理なことはするなよ。不妊治療というものもあるんだろうが、でも、それだって効果なかったら、すごい負担になっちまうからなあ。そこにいるわんこちゃんも、心配しているぞ。」

「もう杉ちゃん、あんまりべらべら喋らないの。俺達には到底できないことだから、それは、尊重してやらなくちゃ。」

ブッチャーが、杉ちゃんに言った。

「そうだけど、事実は事実として、受け止めなくちゃいけないよ。まあ子どもができないってことは、非常に難しい問題でもあるからねえ。それに、作りたいから、はいどうぞってやれるものでもないでしょうし、誰かにお願いしてつくってもらうということもない。無理なものは無理だと思うことも大事だよねえ。」

「そうですね。あたしもその気持はちゃんとわかってます。子どもができないことでうるさいのはわかるんですけれど、もう私の体質では無理っぽいことも知ってるから、それは、仕方ないです。」

蓼科ゆりさんは、静かに言った。

「そうかそうか。それでは無理をしないで頑張れよ。このおばあちゃんも応援してくれていると思うよ。」

と、杉ちゃんが、小さなチワワの体を撫でてやると、二匹のフェレットたちも、小さなチワワにすり寄って言った。

「ええ。ありがとうございます。頑張ります。」

と、蓼科ゆりさんは、杉ちゃんたちに頭を下げるのであった。

それから数日後のことである。杉ちゃんとブッチャーが、バラ公園で、二匹の歩けないフェレットを抱っこして散歩させていると、

「あれ、向こうから犬が来たような。」

と、杉ちゃんが言った。確かにブッチャーもその方向を見たところ、犬が一匹杉ちゃんたちの方へ走ってくる。

「この間会った、あのおばあちゃんでは?」

と、ブッチャーが言うと、

「ああそうだねえ。」

杉ちゃんも言った。二匹の小さなフェレットも、心配そうに見ている。犬は杉ちゃんたちの前へ走ってくると、なんだかいいたげに、わんわんと吠えたのであった。

「確か、名前はゆいちゃんって言ったよな。どうしたんだよ、こんなときに?」

と、杉ちゃんが言うと、ゆいちゃんと言われた小さな犬は、こっちへ来いといいたげに、歩き始めた。杉ちゃんは車椅子で、ブッチャーは、歩いてその後をついて行った。

二人が、到着したのは、小さなマンションだった。小さな犬はその一階の部屋の中に入っていく。杉ちゃんがためらわずに入ってみると、玄関のドアの鍵は開いていて、玄関先で、若い男性が一人倒れているのが見えた。

「どうしたんですか。なにかあったんですか。」

とブッチャーが彼に声を掛けるが、すでに意識はないらしい。ブッチャーは、すぐに警察を呼ぼうとしたが、杉ちゃんがすぐに

「待って、まだいきがある!」

と言った。そこで、ブッチャーは先に救急車を呼んで急いで来てもらって、男性を病院に連れて行ってもらった。杉ちゃんが、その部屋の表札を見てみると、ローマ字で、たてしな、ほりぐちと書かれていた。

「つまり、ゆりさんのお母さんの名前は堀口さんだったのか。マスオさんだったわけですね。」

ブッチャーは、思わず言った。同時に警察がやってきて、そこからは、事件現場に変わってしまった。

「えーと、二人が第一発見者というわけだね。」

杉ちゃんと、ブッチャーは、やってきた華岡保夫警視に声をかけられた。

「どういう理由で、この現場に来たのかな?」

「えーと、犬が来いというので、ここにこさせてもらったんです。」

杉ちゃんがそう言うと、犬が、華岡の足元で、小さな目で華岡を見た。

「被害者は、蓼科ゆりさんの夫で、蓼科裕さんだそうだ。幸い、命には別状はないが、後遺症は残るそうだ。」

「つまり、僕みたいに歩けなくなると言うことか。」

杉ちゃんが言うと、華岡はそうだねといった。

「そうですか。それでは、余計に生活が大変になりますな。このマンション明らかに障害者向きじゃないし。」

とブッチャーが言った。

「そうだなあ。その人にしてみれば、いい迷惑だ。」

と、杉ちゃんが言った。すると華岡のスマートフォンがなる。

「はいはいもしもし。はあ、え?犯人が自首してきたって?」

杉ちゃんとブッチャーは顔を見合わせる。

「それで、どういう人物が名乗り出てきたんだ。え?犯人は、蓼科ゆりの母親の、堀口ゆみだって?」

ということは、ゆりさんの母親が犯人であったようだ。

「ああわかった。じゃあ俺も、すぐ署へ戻るから。それでは彼女からなぜ、そのような凶行に至ったのか、聞いてみてくれ。」

と、華岡は言って電話を切り、

「なんでも犯人は、蓼科ゆりさんの母親の、堀口ゆみという女性だったそうだ。今、富士警察署に自首してきたらしい。」

と、杉ちゃんたちに言った。

「堀口ゆみさんだったのか。ゆりさんの旦那さんと何かあったんかな?」

杉ちゃんが言うと、

「とりあえず、俺は、署へ戻る。杉ちゃんたちも、もう犯人が割れたから、帰ってもいいぞ。」

と華岡が言った。すると、小さなチワワが、甲高く鳴き始めた。それを見た二匹の歩けないフェレットたちも、なにか訴えるような目つきで、華岡を見ている。

「よしわかった。杉ちゃんたちも、署へ来てみてくれ。」

と、華岡は急いで、杉ちゃんとブッチャーを、パトカーの中に乗せた。後部座席には、小さな犬と、フェレットも乗せてもらった。

華岡たちが富士警察署へ到着すると、部下の刑事がやってきて、堀口ゆみさんはこちらにいると、みんなを第一取調室へ連れて行った。

そこにいたのは、一見するとごく普通の中年の女性であった。なんだか、どこにでもいそうな女性ではある。特に美人と言うわけでもないし、しっかりした感じでもない。本当にどこにでもいる女性という感じであった。

「堀口ゆみさんですね。あの、蓼科裕さんに、傷を負わせたのはあなたなんでしょうか?」

華岡が、眼の前にいるその女性、堀口ゆみさんに言った。

「その動機を話してくださいますか?」

「あまりにも、ゆりが、子どもができないことで、裕さんに責められているような気がしたからです。」

と、ゆみさんは言った。

「本当に裕さんに、彼女が責められていることを見たのかい?」

杉ちゃんがでかい声でそうきくと、

「ええ、よく見ましたよ。だってあの子だけが、可哀想じゃないですか。ゆりは、本当に、努力したんです。産婦人科にも行って、何回か体外受精にも挑戦したんですけど、それも叶わなくて結果は流産。そのとき、裕さんは仕事が忙しすぎて、あの子のそばにいてやれなかったんですよ。そうしてくれと、裕さんに言っても、仕事が忙しい忙しいの話ばかりで。ゆりが、あまりにも可哀想だから、それで私は、あの日、裕さんと口論になって、裕さんを、突き飛ばしてしまったんです。」

と、ゆみさんは早口に言った。

「もしかしたら、裕さんはもうそうなってしまったのでしょうか?そうなってくれたらゆりも少し負担が減るんじゃないのかな。娘のためになにかしてやることも、母親ですから。」

「いや、今病院で寝てると思うよ。僕らが発見したときは、意識はなかったけど、幸い、最悪の自体は免れたようだしね。それより、僕みたいな人間になっちまうのが、可哀想だね。」

杉ちゃんが言うと、

「そうなんですか。いい気味です。そういうことができない体になって、ゆりが味わった苦しみを、もっと味わっていればいい。それは、母親であれば同じことを考えるんじゃないかな。」

と、ゆみさんは言った。

「お母さんであれば同じこと考えるか。でもねえ、人を歩けない体にさせていい気味だって言うのはちょっと、困ると思う。ほらあ、娘さんだってさあ、そこまで負担のかかる愛情を持たれたら、逆に辛くなっちまうんじゃないか?」

杉ちゃんが言うと、

「そんなことありません!あたしは、母親です。もし、娘のことを責めたりいじめたりしている人間が出たら、それを成敗してやるのが母親というものです。」

と、ゆみさんは言うのであった。その言い方はあまりに強固な言い方で、杉ちゃんたちも少し閉口させた。

「それで、殴られた裕さんの方は、どう思っているんですかねえ。ゆりさんのことを愛していなかったとは思えないし、いきなりお母様から殴られて、歩けない体になったわけですからねえ。もしかしたら、心が病んでしまうかもしれませんよ。それを現実にしてしまうという、あなたの主張は、果たして認められるんですかねえ。」

ブッチャーがゆみさんに言った。

「そんなこと絶対にありません。ゆりは女性であリながら、女性として尊重されなかった。だからそれに成敗をさせてもいいじゃありませんか!」

ゆみさんは、すごい剣幕でそういうのであった。それ以上言わせても意味がないと判断した華岡は、

「本日の取り調べはここまでにしましょう。」

と言い、杉ちゃんたちを取調室の外へ出させた。華岡たちが、大きなため息をつきながら、警察署の廊下へ出てくると、

「あ、警視。蓼科ゆりと、蓼科裕夫妻ですが、確かに子どもができないことで悩んではいましたが、夫婦仲は良好だったようです。近所に住んでいる方の話によりますと、ゆり夫妻と、母親の堀口ゆみと三人で、良く旅行に出ることもあったとか。」

と、部下の刑事が華岡に、報告した。

「それでは、特にトラブルが起きていたとか、そういうことはなかったわけだ。」

華岡が言うと、

「ええ、裕は、ごく真面目なサラリーマンで、仕事ぶりもすごく熱心な性格だったようですし、ゆりは、生け花教室で働いていました。」

「生け花?」

と、部下の刑事の話に杉ちゃんは、でかい声で言った。

「生花っていわゆる華道ですか?」

ブッチャーが聞くと、

「はい。そうです。ですが、ゆりが所属している流派といいますのは、大変自由な流派で、宗家もいなければ、師範制度もなく、後継者も血縁者でなければだめとかそういうこともありませんでした。」

と、部下の刑事が答えた。

「そうなんだねえ。華道は、100以上流派があるというが、最近はそういう制度もあるよねえ。」

杉ちゃんがそう言うと、

「で、裕はサラリーマンとして働き、ゆりは、生け花をやっていた。それでゆみの方はどうだったのだろう?」

華岡が言うと、

「ええと、そこまではまだ掴めておりません。ただ、これも近所の人の話ですが、ゆりが華道教室に就職して以来、ゆみのほうは、ほとんど働きに行っているような仕草はなかったということです。」

と部下の刑事は答えた。

「そうなんだねえ。じゃあ、ゆみさんは、ゆりさんを育て終わったあとは、何もしなかったわけか。」

杉ちゃんが言うと、

「何もしなくなると、細かいところに思いが行ってしまうのが人間なんですよね。何も気にしないでいられるかと言いますと、そうではない。」

ブッチャーも、しんみりとした顔をした。

「家の姉を見ればそれがわかります。仕事をしていないから、家の細かいことばかり気にして、それから先へ進めない。」

「まあ。お前さんの話はいい。そうなると今回の事件の動機というのは、やはりゆみさんが、子どもができないことで悩んでいるゆりさんを助けようとして、それで殺ったというわけだな。まあ、母親だからどうしても特別な感情が湧いてしまうのかなあ?」

杉ちゃんもブッチャーと同じことを言った。

すると、小さなチワワが、いきなり、杉ちゃんたちの方から離れて、一人で歩き始めてしまった。おい待てと華岡がチワワを追いかけると、チワワは、第一取調室の前にいった。華岡は、そこから離そうとしたが、杉ちゃんがすぐに、

「止めるな止めるな。こういうときに、ゆいちゃんに言わせろ言わせろ。」

と言ったので、華岡が取調室のドアを開けてやると、チワワはその中にいた被疑者の、堀口ゆみさんの足首にガブッと噛みついた。

「痛い、何するのこのコ!」

とゆみさんは言っている。

「だってお前さんはそれだけのことをしたんだぜ。いくら理由があったとしても、その人の自由を奪ってしまうのは、いけないことなんだ。それに、娘さんのゆりさんのことを、一人の人間として認めてやらなくちゃ。ゆりさんは、お前さんの付属品ではないんだぜ。」

杉ちゃんがでかい声でそう言うと、ゆみさんは、そんなことないという顔をした。チワワは更にかみ続ける。華岡が離そうとするのだが、小さなチワワはそこから離れないのであった。もう白髪が生えていて人間の年齢で言ったら、ゆみさんの年齢よりも遥かに年上である。ゆみさんはその犬からまるで、制裁を受けているようであった。

「ごめんねゆいちゃん。ゆりの大事な人をひどい目に合わせてしまって。」

ゆみさんは、表場はそういったのであるが、ゆいちゃんにそれは通じないようであった。華岡が、力付くでゆいちゃんをゆみさんから離し、彼女に消毒するようにというが、杉ちゃんが一言、

「動物も、人間と一緒だよなあ。ちゃんと心があるんだねえ。」

とでかい声で言った。

「ある意味、人間よりしっかりしているのかもしれませんよ。」

とブッチャーも呟いたのであった。

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僕は人間、私は動物 増田朋美 @masubuchi4996

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