第32話
私は、煙の立ち込める中、逃げ遅れた動物達を湖に誘導していた。
その時、根元が焼けた木が、私に向かって倒れ落ちてくるのが見えた。
(ダメ逃げれない)
私は、きつく目を閉じて衝撃に備えた。
しかし、何も感じない。
恐る恐る目を開けると、ミックが私を庇って燃える木を支えていた。
「ミック!」
ミックは、その体制のまま頭で私を突き飛ばし、その場に崩れた。
急いで火を消し、ミックを引っ張りだそうとしたけど、ビクともしない。
辺りには、煙が充満してきて、次第に火も見えてきていた。
サラ「早くしないと…」
しかし、煙で意識が薄れてしまい、ミックに重なるように、倒れ込んだ。
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