神楽鳴&青色矮星【詩】

神楽鳴&青色矮星

夏音花火

青色矮星:出会って、思い返す

愛おしいのは、夏外れの海

焦がれた物語に生まれたのは君の旋律


奪われし朝顔の蔓

絡み付いて、涙も恐れて


止まったままの懐かしい日々

もう一度だけでいいから、なんて

言わないで


神楽鳴:キラキラ 夏が風鈴を鳴らす

遠くの蝉時雨が、どこか綺麗で

泡に溺れ、消えてしまいそう

私を見捨てないでよ


青色矮星:巡る日々、可視化された

不純な想い、すれ違って

迷わぬように、凍えぬように

太陽の白光に照らされている


地図がない人生の選択で

たった一つ間違えた、運命の人


神楽鳴:ユラユラ 私の心刺す、海クラゲ

夏の匂いと雑踏が何故かむなしくて

何処までも見えない入道雲

一緒にいようって、約束したのに


もう、帰れないあの頃を

思い出に閉じ込めて

いつまでも、一人ぼっちの私は

さよならも告げられず


青色矮星:夏の終わりは遠く、ヒグラシの声

君と二人きりだった、過去の記憶

パチパチ、キラキラ輝いている

線香花火は残り少なく


神楽鳴:ユラユラ 夏が風鈴を鳴らす

遠くの蝉時雨が、どこか綺麗で

泡に溺れ、消えてしまいそう

一緒にいようって、約束したのに…

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