第9話雑談配信(まさかのあっち系疑惑?)

「まぁ名前の話はここら辺にして他に質問や面白い出来事とかなかったのかな?リスナーたちよ!それとも俺と一緒の陰キャでちゅか?」


話を逸らすために俺は煽り口調に切替える。

そうするとコメント欄も面白いように名前の話題を出す人はいなくなり色んなエピソードなどをリスナーはコメントしてくれた。その中から気になるコメントが見つかったのでそれを取り上げていくことにした。


【スパチャ解禁配信いつですか?】


スパチャとはスーパーチャット(投げ銭とも言う)だが俺はまだ配信を始めて1週間も経っていないのでスパチャ申請とかはしていない。


「スパチャ解禁はまだまだ先かな?でも投げるにしても生活できる範囲にしてくれよ?ご利用は計画的に!」


どこかの金融機関みたいな言いぐさになってしまったがリスナーのみんながお金を投げてそれで生活貧困になるのも嫌なので注意喚起もしておく。最近は色々怖いし。


「次、なにか質問とか聞きたいことは無いか?」


話は終わりとばかりに話題転換することにした。話題転換したあとはやはりというかゲームの話題ばかりになった。


【どうやったらFPSゲーム上手くなるんですか?】

【↑それ聞きたい】

【5年近くやってるけど上手くならない】

【↑それはもう……】


「ゲームを上手くなる方法は簡単!ズバリ!ずっとやること!あとはそのやってるゲームを楽しむ!楽しむことはめちゃくちゃ大事だと思うよ!」


【脳筋?】

【脳筋すぎるw】

などなどコメントが飛び交うが実際やり続けるというのは間違いではないだろう。実際俺は楽しみながらゲームをやってたら上手くなっててこうしてスカウトされた。

みんなだって楽しみながらやればいつかは努力が実ると思う…。やっぱり脳筋思考かな?俺。


「まぁ、楽しむことは大事ってことでこの話終わり!次々!」


【男の人と女の人どっちが好き?】

【他意は無いけど1期生の清水はじめと同期の望月柚希どっちが好き?他意は無いけどね?】


「めちゃくちゃ答えずらい質問するな!はじめ先輩はいい先輩でたまにゲームも誘ってくれて配信のことについても色々教えてくれるから助かっているよ!これからもたくさんゲームしましょう!そして同期で最初に仲良くしてくれた柚希さん!FPSゲーム教えなくてもめちゃくちゃ上手かったよ!順位はあれだけどこれから楽しんでいけば俺と同じくらい上手くなる!絶対に。そしてコラボ楽しみにしてるよ!リスナーのみんなを楽しませるいいコラボにしようね!」


2人に感謝を伝え俺は深呼吸してコメント欄に目を向ける。


【めちゃくちゃ長い】

【先輩に告白…?】

【まさかの?】


あれ、思ってた反応と違うことに若干不安になるがこれ以上墓穴を掘りたくないので話を変えることにした。俺、話変えすぎじゃね?


「んじゃ次聞きたいことある?」


少し雑になってきてることを感じつつコメント欄に目を向ける。


【他の同期との関係はどうなの?】


やっぱり他の同期のこともリスナーは気になっているみたいだ。


「実はまだ柚希さん以外とは話せてないんだよね。陰キャには心の準備が必要だから。ひっひっふーって感じにね」


【陰キャだったら配信できないだろ!?】

【陰キャに見せ掛け陽キャ?】


視聴者がどんどん増えて今や1万人手前まで来ているのに普通に話せてる自分に自分自身もびっくりしているところだったりもする。


「実はいつも緊張はしてるけど不思議と話せるんだよね。あと陰キャだよ!何度も言わせるな!!はい!ほかほか!時間もおしてるし次の質問で最後!」


【今日は何故話題もないのに雑談配信しようと思ったんですか?】


1番グサッとくる質問をひらってしまったがこれについては答えは出ていた。


「毎日ゲーム配信するよりかはリスナーと一緒に楽しみたいと思ったからかな?あと俺今春休みで、外に出ることもあまりないからやっぱり話題作りに困るんだよね。家でゲームばかりしてるし!あとまた今度歌配信でもしようかな?下手だったらごめんな〜!」


【陰キャだから話題はいつもないだろ!?】


「あ、うん、いつもないっす」


【いきなり賢者w】

【なんか罪悪感が…】

【ワイも仲間やで】

【私も仕事ばかりで遊ぶ時間がほとんどないから大丈夫!】


「仕事ばかりで休みないとか…社会の闇を見た気がする…ゆっくり休んでください!ではまた!次何するかはSNSで告知するので楽しみに待っててください!1万人の視聴者さん見てくださってありがとうございました!」


最後にすごいコメントが見えたのでそれに労いつつ配信終了の挨拶をして配信を終える。

良い配信になったかな?と思いつつコメント欄を見るとちらほらと感想も見受けられてとりあえずは成功かな?と思った。だけどまだ面白みにかけるとも自分自身では思っていた。面白い配信者を目指すためにももうちょっと研究が必要かなと思いつつ夜も遅いので風呂でシャワーを浴び寝室に戻り軽くエゴサをするといがいなことにアンチツイもちらほら見かけたのでエゴサをやめて寝ることにした。が、やっぱりアンチコメントには刺さるものがあり次の日は配信を休みゆっくりすることにした。さすがに毎日配信していたから疲れも出ていてネガティブな気持ちになってしまっていた。人気になったからその分アンチも湧くことは重々承知していたがさすがに慣れなきゃと俺は思いつつまた眠りについた。


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<あとがき>

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