同期の件

@lucky24

第1話

彼は冷笑主義である。

彼はいつもへらへらしている。はたからみたら愉快な人能天気なひと。対等に付き合うと馬鹿にされていると感じる。地方国立大卒である。頭はいい。

合併した会社なので、元受けや下請けがいる。彼は元受けグループ出身である。僕は下請けグループに配属になった。彼は元受けグループの権威がある人たちに好意を持っており、自分もその人たちの属性だと思っている。部長から移動命令が来た。彼は下請けチームの僕と違うグループになった。彼はそのグループの先輩を¥へらへら笑い嘲笑する。

そうゆう人なのだが、鼻につく。そうゆう彼とはやはり長く付き合いが続かなかった。

ある日、彼と名古屋まで飲みに行った。日頃彼とは飲みに行くが、名古屋まで行くときは僕が車を出し、飲みに行っている。バニーガールの店を奇異に言ってるらしく、あそこでのむのがすきなのである。生意気にVIP席である。

そこの店は、雑居ビルの3Fにある。急で狭い階段を上り、ドアの前に行くと人の笑い声が聞こえる。入るときらびやかな空間があり女の人はバニーガールの衣装を着ている。

ハイレグである。人によってはパンツがはみ出てる。

彼は酒を飲まない。女の子の店ではカルピスしか飲まない。VIP席ではカラオケやトランプをよくやる。トランプでは大貧民やババ抜をやってる。負けたらカラオケで国歌斉唱、ドン・キホーテの歌を歌うことになっている。僕はトランプが弱く、歌わされる。

奴のニヤニヤが気に入らない。

彼を上機嫌にする仕事はめんどうくさい。僕は日産のキューブの黒を乗っていた。中古の安い車であった。名古屋について、立体駐車場に停めた。駐車場には高級車がとまっていて、ボディに汚れなどない。彼はその車を見て比較して笑った。すごくはらがったた。自分の車を比較して笑ったのだ。僕は彼に問い詰めたのだが、彼は笑ってないよと言い返してきた。

こいつはへらへらしながら答えた。運転中にその話が続いて、しばらく静寂になった。

僕は嫌なことがあると車を運転すると事故するジンクスがある。姫路の勤務先で土日のテニスサークルにいたときも嫌なことがありタイヤを路肩に擦りパンクさせた。

気が重くなり、運転に集中できなくなるのだ。

そいつに前から車着てるといわれブレーキを踏んだ。

自分の中でこいつとの付き合い方を変える心構えが粛々とはじまっていた。

自分でも車を笑われたぐらいで怒るのは驚いていた。自分の新たな一面が見えた。

会社の寮につき会話は控えて各自部屋に戻った。

腹が立つ。

なにもかもうまくいかない。

つまらない。

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