「君」は妖精のようで、お互いおずおずと歩み寄って、そして、振り返れば…

「妖精」とは、可愛らしい、美しいだけの存在ではない。
人間を化かしたり、おどかしたり、牙を剥くことすらある存在。
主人公と「君」もお互いにそんな、不可解で、厄介で、腹を立てることもあって、でも、運命とよべる不思議なつながりで出会った存在。

妖精は、いつか消えてしまうけれど。
その日々は、主人公と「君」の心に、ちいさな奇跡を灯してゆくと信じたい。