第4話

力を手に入れる為に

俺は

悪魔と契約を交わした。


そして幾ばくかの力をを手に入れた。


日が沈むと俺は

特殊な存在、【夜神】になる。


髪の色は銀色に輝き

ギラつく眼は血よりも鮮烈な紅に光る。

身体中の血液体液細胞全てが活性化され

紅い瞳は真理を見抜き

嘘やハッタリ、駆引きはきかない。


肉体に限界はなく

ありえない程に強い。


何をしても上手くいく。


自惚れる程の性格はしていないが


夜の俺に叶わないことなど無いのではないかと

時々陶酔してしまうほど。


事実、夜の俺に勝るものは居ない。



夜神は破壊者か救済者か、


わからない。



ただ俺は自分の進むべき道を迷わず行く。



そう、決めたから。


俺は支配者にも羊にもならない。


そんな世の中の構造を変えたい



本気で考えている。


その目的に同意した仲間を少しずつ集めたい。


魄乱、今はただの不良の集まりみたいなもんだけど


こっちからは喧嘩はしかけない。


勢力争いとかに全く興味ないから。


ただ、若いのが集まってるとどうしても絡まれる。



 特に目立つんだよな、夜の俺。〈いきがってる〉……て。



髪や目の色の事なら自前だし、染めた訳でもカラコンでもなくそういう体質なんですがね。


まぁ、そのギャップのおかげで

昼間の俺とは同一人物ってバレないだけ楽だけど。


夜に爆発する分

昼間の俺はダメダメですから。


たとえ昼間奇襲かけられても他のメンバーも黙っていないし

俺だって売られたケンカは買う。



基本ケンカは嫌いだし眠いからかなり面倒ではあるけど。



元から昼は駄目だから

更に活性化するために夜にウェイトを置いただけな気がする。


きっと朝から元気な人間だったら朝神アサシンだったと思う。



 アサシン、ちょっとカッコイイな…チョウシンは嫌だ。



八神だしヤガミって読める夜神で良いけど。


くだらないけど

こういう言葉遊びみたいなの、俺は結構気に入ってたりする。

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