第3話 僕の気になる人

授業中なのにケタルの

「シハラエマ」

という言葉が頭から抜けなかった。僕も永麻の事が気になっていたからだ。

僕はどうすればいいのだろうか。かれこれ考えていると、授業終了のチャイムがなった。

どうしよう。

ケタルに自分の気持ちを伝えた方がいいのだろうか。

でも、伝えてしまったら...。ケタル、いいや大切な友達を失ってしまいそうで、怖い。逆に伝えなかったら、これから先、ケタルに嘘をつくことになってしまう。

深いため息をつくと、窓から空を見上げた。

空はとても暗かった。

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