想いと思い
夏都きーなFNW所属
第1話 あの記憶をたどって
「みい君ブランコで遊ぼう。」
優しくて居心地の良い声が僕の頭に何度もよぎる。誰の声なんだろう。聞いたことがあるような...。僕には分からなかった。
ピンポーン
はっ
インターホンを鳴らしたのはいつも一緒に学校に行っている幼馴染の
紫原永麻(しはらえま)だった。
「やばい。学校に行く時間だ。」
1階に行きリビングでくつろいでいる母に
「いってきます。」
と言い、玄関から外に出た。外では、永麻が
「美土君遅いよ。早く行くよ。」
と少し不機嫌そうに待っていた。そして、僕ら二人は学校に向かった。
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