第6話 僕の1日

 「おはよ〜」


 ただいま朝の9時時すぎ。


昨日は、デカいクマさんとゴブリン、イノシシ、オオカミ、ウサギを狩った。


 (ゴブリン:単体の脅威度E、群れの場合G。手には棍棒やナイフを持っている。人間を見ると何も考えずに襲ってくる。群れの場合は、連携を取ってくるので厄介。)


 (ジャイアントイノシシ:脅威度E。動くものを見つけると猪突猛進してくる。スピードとデカい牙が危険。)


 (ブラックウルフ:脅威度E。基本的に群れで生息している。連携攻撃が厄介で爪や牙で攻撃してくる。)


 (ホーンラビット:脅威度E。一見可愛く見えるが速い。油断していると額のつので刺される。)

 

 (ジャイアントベアー:脅威度C。体がデカく速い。デカい爪をもち獲物を引き裂く。毛皮は分厚く生半可な攻撃じゃ効かない。)


 いや〜昨日は久しぶりにクマさんと戦ったよ。あんまり森の奥の方までは行かないから会わないんだよね。


 今は弱めの魔物と戦って戦闘の基礎を築いてるんだよ。いきなり強いのと戦ったりして死んだら嫌だし、この世界を存分に楽しまないと!


 そろそろ布団から出てご飯食べないと!


 今日の朝食はパンとスープ


 「うん、おいしい!」

 

 異世界のパンはちょっと硬いけど、これはこれでありだ。

 

 朝食を食べたあとは修行だ。


—————————————————————


 まずは柔軟。体を柔らかくして体の可動域を増やす。この時に、魔力操作をする。今はまだ寝てる時はできないから起きている時は常にしている。


 腕や腰、足、背中などを柔らかくして、攻撃をする時や回避する時に俊敏に動けるようにする。


 次にランニング。ランニングする時はポンチョを着てフードを被る。


 ランニングする時は魔力は使わない。素の体力をつけるためだ。


 なぜランニングの時にポンチョを着るのかと疑問に思う人もいるだろう。


 簡単な話だ。僕だとバレたくないからだ。

もしバレたら。


 (何あの子供、すごいスピードで走ってるんだけど。)や(何々くんのとこの子供よ)や(気持ち悪い)


 などの噂話が聞こえてきたら恥ずかしすぎて僕はもう顔を出して町を歩けない。


 あとは親にもバレないようにするためだ。


 ランニングが終われば森に行って素振りだ。


 素振りはいい。まず基礎体力が付く。そして剣の振り方がわかり鋭さを研ぎ澄ませれる。また素振りをすれば剣を振るのに必要な筋肉が付く。


 筋肉が欲しければ、筋トレをすればいいと思う人もいるだろう。確かに間違ってはいない。


 しかし、マッチョほどの筋肉はいらない。筋肉があればあるほどいいとも限らないのだ。武器の種類によっても変わるが、大剣などを使う場合、剣を扱うよりも多くの筋肉が必要になる。


 剣を扱うのにマッチョほどの筋肉があると逆に邪魔になってしまう。それならば筋トレをするよりも素振りをして、筋肉の密度を上げていく方がいいのだ。


 これをお昼までして、ご飯を食べる。ご飯を食べた後は、また森に戻り素振りをする。


 その後は滝に打たれる。滝に打たれることにより精神を強くさせる。


 夕方になったら家に戻りご飯を食べる。ご飯をしっかり食べて丈夫な体を作る。


 ご飯を食べた後、親が寝るまで魔力の研究と瞑想を同時にする。瞑想をすることで今の自分がわかる。


 今は空気中の魔力を使えないかと考えている。だがこれが難しい、自分じゃない魔力を自分が使えるように変換する。もしこれが出来れば、無限の魔力を手に入れることができる。


 もし空気中の魔力を自由自在に操ることができたら、僕の考えてることができるようになるかもしれないのだ。今はまだ秘密だけど。


 そして親が寝ると家を抜け出し森で実践訓練だ。


—————————————————————

 

 僕は、心、技、体、魔力が大切だと思っている。


 一に心。心が弱ければ技や体や魔力が強くても強い敵に勝てない。常に冷静を保つことが大切で、逃げ出さない精神が必要だ。


 二に技。技術が無ければ心や体や魔力が強くてもある程度の敵は勝てるが、真の強敵にはかなわない。


 三に体。体が弱ければ心や技や魔力が強くても長く戦えない。もし一撃をもらってしまった場合そこで終わりだ。


 四に魔力。心や技や体があったとしてもこの世界では通用しない。魔力操作をすることで自由自在に動かし魔力を知り、魔力の効果を上げる。


 この四つが大切だ。そして、その全てにおいて基礎が大切だ。基礎を疎かにしてはいけない。基礎を鍛えることが、最強に至るまでの1番の近道だ。


 僕はそう思っている。間違ってたらごめんね!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る