美しい花にも毒はあるが……

誰もが憧れる美人の主人公。彼女は言い寄る男を相手にもせず、今までモテる人生を続けてきた。そんな中で、彼女は付き合ってもいいと思える男に出会う。しかし、彼との恋の成就を妨げる存在がいた。そんな中、彼女のもとに現れたのは、都合よく使えそうな「駒」だった。

「世にも奇妙な物語」にもありそうな不思議さの交じるホラー作品。幽霊は私の読んだ感じ出てこなかったので、幽霊関係の話を読んだ日にはお手洗いに行けなくなる方も安心して読める。

美しくて何でも手に入れられると思うことの落とし穴や、自由に使える存在がどうして存在するのか、そこに目を向けないといつか危うくなるのは自分自身だと思わされる作品。大して美人ではないことを初めてラッキーに思った。

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