元主人公はまたアニメに戻る

@horogairu

第1話 新たな出会い

「俺は............で相手にダイレクトアタック!

こいつで最後だ!」

「馬鹿な!?我が野望が、我の計画がこんな子供なんぞに敗れるなどありえん!」

「こいつは俺の仲間、俺に全てを託して死んだ奴、モンスター達の思いを込めた一撃だ!!

しっかりと受け止めろよ!」

「ぐああァァァァァァァァァァ!!!おのれ、おのれえぇぇぇぇぇぇ!」


これで全てが終わった。今までのすべての戦いが終わったんだ。そして、俺のの時間も。痛くて、苦しくて、心が何度も折れそうになった。けど、楽しかった。あいつらとの戦い、仲間との絆、モンスター達の世界を守る事が出来たのは俺の誇りだ。

...............

........

...


そんな夢のような時間が過ぎた今男の現在は....

「あーだるいな〜早く帰りたい。」

......普通の高校生モブになっていた。


俺の名前は火勇紅蓮。神のミスでよくあるテンプレ転生を果たした元高校生だ。俺は特典でカードゲームの主人公になったけど、それは小学生までだったのでそれまでは色んな人とデュエルしたり、

ライバルと共に競い合ったりもした。だが、今の主人公補正の無い俺では到底勝てる訳ない。


「おーい紅蓮。聞いたか?今日俺らの部活に新入部員が来るんだとよ。」

「えっマジ?珍しいな」

こいつの名前は坂上誠。俺の友達だ。ボッチだった俺に声を掛けてきて、そのまま友達になった。


「俺らのカード部いつも大会で一回戦か二回戦負けなのに入る奴いたんだな、それで?」

「部長から、テストするからその対戦相手になれだとよ。」


ちなみにこの世界は大抵の物事はカードで決まる。喧嘩の時も、裁判の判決もデュエルの勝敗で決まる。イカれてるぜ。


「そんじゃ先に準備しますかね。試験用のデッキは使える様にしときますか。」

「いやもうすぐ来るからそんな時間ないぞ?」

は?まじかよ..

「先に言えっての。行くぞ」

「あっちょっ待てって!」



「遅いわね。全く何してたのよ。もう対戦相手の子来てるわよ。」

「すんません部長。」

この人はカード部の部長水木優奈。俺らの中で一番デュエルが強い。あと凄い美人。


「で、新入部員は何人来てるんです?」

「2人よ、1人は私が相手するからもう一人の方をお願い。」

「了解。さーてどんな相手かな…」

俺は2人を見付けた、1人は眼鏡をして、大人しそうな緑色の女の子ともう一人は…


「く〜!早く戦いたくてうずうずして来たぜ!」


あっこいつ主人公だ。一目見て理解した。元主人公だったから分かる。なんというか、凄いオーラを放ってる。赤が主体の髪で所々に青がある髪色だ。


「私は男子の方やるから、女の子を頼むわ。」

「了解。そんじゃ緑髪の子はこっちに来てくれ。試験するから。」

「あっあの…少し良いですか?」

「ん?どうした?」

「じ、実は私…やったことがなくて…」

「へ?何を?」

「クロス・ディメンションを今までやったことが1度も無いんです…」


クロス・ディメンション。それは別世界に存在するモンスターを召喚して戦わせたり、魔法を使ったり、罠で敵を苦しめたりして、相手のライフを先に削った方が勝ちとなるカードゲームである。


「まじかー…デッキは持ってないよな?」

「はい…すいません」

うーんまさか初心者の子が来てしまうとは。

しかもデッキは持ってないらしいし…

「カードは1枚だけですが持ってます。まぁ、

意味無いですけど…」

「何のカード持ってるんだ?」

「えっと、これです。」

ふむふむ、これなら…


「そのカードに会うデッキ今持ってるからあげるよ。あんまり使わないし。」

「えっ良いんですか!?いや、嬉しいですけど貴方のデッキは…」

「俺、デッキ何個か持ってるし大丈夫だよ。

一応何が入ってるか確認しといてくれ。それが終わったら入部試験するけど良いか?」

「はい、わかりました!あとルールを教えてくれませんか…?」

「いいよ。だいたいのルールは教える。あと名前教えてくれない?俺は紅蓮。よろしく」

「私の名前は風見志那都。よろしくお願いします先輩!」


…………

……



「準備は出来てるか?」

「はい!バッチリです!」

「んじゃ説明するぞ?」


クロスはデッキが40枚。同じカードは4枚まで。

最初の手札は5枚。マリガンは出来ない。


互いのデッキをシャッフルしてデッキゾーンに置いて、カードを5枚ドローする。


フィールドは罠ゾーンセメタリー ヴォイド

デッキゾーン モンスターゾーンが基本の5つ。

もう1つあるが後で教える。


ライフは20。


スタートステップ。ターンの開始を宣言する。


→ドローステップ。デッキから1枚ドローする。

先行1ターン目の時は出来ない。


→マナステップ。魔法スペルカードを使用するために必要なマナを毎ターン5個ずつ増やす。最大10個まで貯めれる。


→メインステップ。ここでモンスターを召喚したり魔法を使用したり罠を裏向きで設置することが出来る。することが無くなったら次のステップに進む。


→バトルステップ。ライフを削ったりモンスターを破壊するため、自分のモンスターで攻撃することが出来る。先行1ターン目は出来ない。

攻撃するモンスターがいなくなったら次のステップに進む。


→エンドステップ。ターンを終了する。


カードの種類はモンスター、スペル、トラップの3種類。

モンスターの召喚サモンは1ターンに1度しか出来ない。

特別召喚スペシャルサモンは何度でも出来る。


レベル4以下のモンスターは生贄無しで召喚可能

レベル5・6のモンスターは1体を生贄にして召喚可能

レベル7以上は生贄が2体必要。


モンスターには攻撃力・守備力・打撃力がある


スペルカードは 設置魔法、スピードスペル、

の3つある。


スペルカードはマナをコストにして様々な効果を発動出来る。バトルステップには使えない。


設置魔法はフィールドに置けるスペルカード。

フィールドに置く時はマナを全部使用してしまうがフィールドに置いた後は効果をマナの使用無しで使える。


スピードスペルはバトルステップ中にも発動することが出来る魔法。条件を満たせばノーコストで使用出来る。


トラップは場に裏向きで設置することが出来る。相手を妨害したり、自分を有利にする効果を持っているカードだ。


「だいたいこんなもんかな。理解は出来たか?」

「まぁ何となく分かります。あと、モンスターは7体までしか出せなくてトラップは3枚までしか設置できませんでしたよね?」

「ああ合ってるぞ。フィールドの解説はあんましてなかったな。ここでするか、使用したスペルや破壊したモンスタートラップはセメタリーに送られるぞ。それじゃ大体の説明はしたから

デュエルやるか!掛け声は知ってるな?」

「はい!それは聞いた事あるので分かります!」

「よし、いくぞ!」


「「クロスデュエル、スタートアップ!」」

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